しかし正直なところ、CTもMRIもPETも血液検査も何もかもほとんど役に立ちません。残念ながら「ワクチンと副反応の因果関係を証明する検査は現実的には殆どない」のです。

まぁ、「殆どない」ということはわずかにはあるわけです。それは解剖などをして、心臓や脳の組織を「免疫染色」という方法でコロナワクチン特有の物質(スパイク蛋白)があるかないかを見る方法です(接種直後のアナフィラキシーショックなど時間経過で因果関係が証明されることもあります)。

解剖までしなくてもわかる比較的簡単に組織を取れる臓器、例えば皮膚などでは、すでに「コロナワクチン接種後副反応の皮疹部にコロナワクチン特有の物質(スパイク蛋白)が接種3ヶ月後でも存在する」と言う論文が出ています。

でも、心臓や脳の組織を採取することは簡単には出来ません。解剖というとなかなか心理的に受け入れ難い方も多く…、ワクチン接種後の急激に死亡されてしまった方のご家族が、失意と絶望の淵に立たされているときに、たとえ「解剖」という選択肢が提示されたとしても(されないこともある)その選択が出来るかと言うとかなり疑問です。

なので、やはりこうした検査は「殆ど出来ない」のが現状です。火葬場でご遺体が焼かれてしまった後はもう何も手がかりは残っていないと言っていいでしょう。

国も専門家も(おそらく河野さんも)そんなことは最初からわかっていたのです。わかっていてこう言っていたのです。

副反応による健康被害が起きた場合の補償はどうなっていますか。|Q&A|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省
健康被害が予防接種によるものであると厚生労働大臣が認定したときは、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。

ちなみに、その状況で、河野元ワクチン担当大臣のこの発言(再掲)。

「これまでにワクチンとの因果関係が否定できないと判断された事例はありません。」

そりゃそうですよね、だって

「ワクチンと副反応の因果関係を証明出来る検査は殆どない」

のですから。

それなのに、元大臣が何度も

「デマ」 「フェイクニュース」

などとブログで発言してしまうのは、ちょっと倫理的にも論理的にも大きな問題があると言わざるを得ないでしょう。

【参考動画】

厚労省とワクチン被害者遺族の会/新型コロナワクチン接種と死亡事例の因果関係を考える勉強会 福島雅典京都大学名誉教授・小島勢二名古屋大学名誉教授(2022年11月25日)@kinoshitayakuhi
厚労省とワクチン被害者遺族の会/新型コロナワクチン接種と死亡事例の因果関係を考える勉強会 福島雅典京都大学名誉教授・小島勢二名古屋大学名誉教授(2022年11月25日)@kinoshitayakuhi Full version
手がかりは超過死亡

では、コロナワクチンの副反応については何もわからないのでしょうか?

残念ながら答えは「ほぼそのとおり」です。だって、

「ワクチンと副反応の因果関係を証明出来る検査は殆どない」

のですから。