マンチェスター・シティ

プレミアリーグ創設時(1992/93シーズン)のユニフォーム

  • 製造元:アンブロ
  • スポンサー:ブラザー

マンチェスター・シティのユニフォームもアーセナル同様ラグラン袖だ。当時の流行だったのか、袖ぐりもオーバーサイズデザイン。全体的に身丈も短めで、襟ぐりがかなり小さめ。若干、当時の選手たちの着心地が心配になるところだが、ボタンを外せば問題なしだろう。

面白い部分は、総柄がシティのクラブバッジで有名な船(イングランドのマンチェスター船舶運河を運航している船)の帆の一部のような斬新なデザインで埋め尽くされているところ。更にその中に「MCFC(Manchester City Football Club)」の文字がモノグラムのようなパターンで印字されている。こんなにも1枚のシャツに細工を施したという部分には驚きだ。製造元は90年代にシティと長年契約をしていたアンブロである。

マンチェスター・シティ FWアーリング・ハーランド 写真:Getty Images

現在(2022/23シーズン)のユニフォーム

  • 製造元:プーマ
  • スポンサー:エティハド航空

今シーズンプレミアリーグに参加している全20クラブ中、最もシンプルなデザインなのがシティのユニフォームではないだろうか。クラブを象徴するスカイブルー色に、小豆色とも呼ばれる赤紫の色ラインが襟口に少しアクセントとして使用されている。

見れば見るほど余計なデザインが一切ないので、クラブバッジの存在と、製造元のプーマのロゴ、そしてなんと言っても2009年からスポンサーシップを結んでいるエティハド航空の存在が大だ。エティハド航空は、シティとクラブ歴代最長の契約年数を更新している。

元ニューカッスル・ユナイテッド FWデイビッド・ケリー 写真:Getty Images

ニューカッスル・ユナイテッド

プレミアリーグ創設時(1992/93シーズン)のユニフォーム

  • 製造元:アンブロ
  • スポンサー:ニューカッスル・ブラウンエール

アーセナルとシティに比べると、ニューカッスル・ユナイテッドのユニフォーム全体の型はかなりスタンダードなタイプで、袖も普通のTシャツ型。しかし大胆なスポンサーの星マークがど真ん中にデザインされているのは、見逃せないポイントだ。

当時のスポンサーは同クラブの本拠地、イングランドのニューカッスル・アポン・タインで有名なビールの醸造所だった!地元の企業とクラブという部分では、ニューカッスルサポーターとしてはきっと嬉しい組み合わせだったに違いない。

周囲のサポーターから「ブルースター」という愛称で呼ばれたユニフォームで、現在でも非常に人気が高いデザイン。星の中にはニューカッスル地域を象徴する景観が描かれており、タインブリッジと呼ばれている半月型の美しい橋に、セント・ニコラス大聖堂など、非常に細かな細工が封じ込まれている。

ニューカッスル・ユナイテッド  MFミゲル・アルミロン 写真:Getty Images

現在(2022/23シーズン)のユニフォーム

  • 製造元:カストア
  • スポンサー:FUN88

ニューカッスルのニックネーム「マグパイズ(日本語でカササギの意味)」を象徴する白黒は変わらず、縦ストライプを維持したまま襟だけが役目を終えた程度で、あまり変化は感じられない現在のユニフォーム。しかしながら、ストライプは洗練された配列に修正され、袖口などはかなり身体にフィットするように計算されている。他クラブのユニフォームよりも、より伸縮性が高くぴっちりと密着するタイプのデザインという印象だ。

現地メディアによれば、オンラインベッティング企業「FUN88」との長期契約も2023〜24年頃には終了するという情報もある。次回のスポンサーはどんな企業になるのか注目だ。ひょっとしたら90年代に大人気だった、ブルースターユニフォームの時代がまたやってくるかもしれない!