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サッカーの世界5大リーグ(ラ・リーガ、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、セリエA、リーグ・アン)の1つとして、いまや人気実力共に最高峰のプレミアリーグ(イングランド)だが、創設年は意外と最近の1992年である。
ここでは、プレミアリーグ創設年からのクラブユニフォームに着目してみたい。初めてリーグが開催された1992/93シーズン、各クラブのユニフォームは一体どんなデザインだっただろうか?現在のものと併せて、比較検証をしてみよう。今2022/23シーズン現時点トップ3にランキング中の、アーセナル、マンチェスター・シティ、ニューカッスル・ユナイテッドのユニフォームを例にあげて解説していく。
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アーセナル
プレミアリーグ創設時(1992/93シーズン)のユニフォーム
- 製造元:アディダス
- スポンサー:JVC(日本ビクター)
やや光沢のあるアーセナルのトレードマークの赤色に、大胆な切り返しのラグラン袖デザイン。興味深いポイントは、袖ぐり部分が現代風(2020年代)のオーバーサイズデザインになっていることだ。ファッションの流行は、一周まわってまた戻るというのは本当なのかもしれない。
当時の製造元はアディダス。袖と見ごろ部分に同ブランドのトレードマーク3本線デザインが施されている。特に見ごろ部分には、質感の違う加工でうっすらと線が入れられているところが面白い。ふらりと入った古着屋でこのシャツを見かけ、普段着として取り入れるかどうかは正直微妙なところだが、スポンサーが日本企業という意味では希少価値は非常に高い。アーセナルサポーターならば、手に入れたい1枚だ!
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現在(2022/23シーズン)のユニフォーム
- 製造元:アディダス
- スポンサー:エミレーツ航空
アーセナルの赤色が92年頃の朱色に近い明るさから、深みのある落ち着いた赤に変化した現在。全体的にすっきりとしてシャープな印象になっている。リーグ創設年当時のユニフォームデザインと共通しているのは、袖の色が白ということ、そしてアディダスの3本線だ。加えて今シーズンのユニフォームは、ポロシャツデザインの襟が起用されたりするなど、レトロさがテーマにある為、どことなく90年代っぽい薫りを醸し出している。
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