気温・水温の低下に合わせて、東京湾竹岡沖のカワハギが上昇。12月に入ると、日並みによってトップ50尾に迫る釣果を出す日もあり、平均して竿頭は20尾超え。この朗報にいてもたってもいられなくなり、12月9日(金)に金沢八景(瀬戸橋)の弁天屋に釣行した。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)
弁天屋でカワハギ釣り
連日好調の報もあって、弁天屋のカワハギ船は右舷11人、左舷10人の計21人と平日ながら大盛況。私は右舷胴の間に座を構え、7時15分に木村定義船長の操船で出船。
ポイントの竹岡沖には約40分で到着。「お待たせいたしました。ここから始めていきましょう。水深は22m。オモリは25号でお願いしますね」とアナウンス。

カワハギの釣り方
まずは船下をチェック。下げ潮の流れが速く、ミチイトが斜めにトモ方向へと傾くが、サミングしながら、なるべくイトフケを出さないように着底させる。誘いはオモリで海底をトントン。
そのオモリからの感触で海底の状況を見きわめ、ツブ根や岩盤からの硬い感触が得られる場所に差しかかったら仕掛けを定位。ゼロテンションの状態で、魚からのコンタクトに集中する。

1投目から23cm本命
すると、さっそく違和感をとらえる。擦れるようなシグナルを手感度でキャッチ。そのままゼロテンションの状態で待っているとコッ、コッと目感度でも竿先にはっきりとわかるアタリ。
下オモリを海底に付けたまま、仕掛けのテンションを変化させる程度の誘いを数度入れて再びゼロテンションで待つと、断続的に首を振る本アタリが到来して23cmの本命をゲット。1投目で姿を見られ、ホッと胸をなでおろす。
この日は活性の高い魚が多かったようで、船中満遍なく竿が叩かれ始める。なかでも右舷トモには、以前の取材時にも同船した藤井さん(横浜市)が、軟調の穂先を有した竿で良型主体に数を重ねていた。

同船者も好調に本命をゲット
私の左隣は、常連の小瀬さん(町田市)。誘いや食わせの間を作る動きはもちろん、アタリを出してからアワセまでの動作にもムダがない。「カワハギ釣りは本当におもしろいですよね。むずかしいからドンドンはまっちゃっています」と、いいペースで足元のバケツに本命を泳がせていた。

小瀬さんと同行の石井さん(横浜市)も、竿先が常に目線にある構えでアタリに集中。キャストを多用した横の釣りでペースをつかむと、続けざまに本命をキャッチ。
開始から数流しは素直なアタリを楽しんでいたが、同じように続かないのがこの釣りの常。流しかえるたびに変わる本命の活性に合わせる。
しっかりと誘いを入れてからのステイや、砂地が多いポイントではキャストしてカーブフォールさせてからのゼロテンションも有効だった。
