日本経済新聞のやさしい経済学というコーナーに、京都大学准教授の柴田悠さんが、幸福に生きるためにやるべき「3つのこと」を書いています。
どうすれば幸福度が高まるかを測定した結果、「味わって食べる」「経験を味わう」「自然と触れ合う」の3つに効果があるとのことです。
この中で、私が興味を持ったのは「味わって食べる」です。
具体的には「多くの料理の味をはっきりと簡単に想像することができる」あるいは「友人から食通だと言われる」人は、幸福度の高い人になるそうです。
そして、学歴や所得とは有意な関連がないことも興味深い結果です。
所得と関連がないという事は、お金を出して高級な料理を食べなくても、味わって食べることは可能であることを示しています。
確かに、ミシュラン三ツ星レストランの料理も、洗練されたおいしい料理で高い満足感や感動が得られます。でも、しみじみとおいしいと思える食生活なら、例え質素な食事であっても幸福感を得られるのです。