目次
3. 「うみがたり」の名前の由来とは?
4. 上越市立水族博物館「うみがたり」の見どころ紹介
3. 「うみがたり」の名前の由来とは?
「うみがたり」の名前は一般公募で決められました。80年という長い歴史を持つ水族博物館の歴史を語り継ぎ、これから訪れる人が新しい「ものがたり」を紡いでほしいという願いがこめられています。

また、上記の入り口にもある「うみがたり」のロゴは一番上が夕日、真ん中が日本海、一番下が水槽を表しています。
その情景をもっとも表している場所が3階にある「日本海テラス」です。夕焼け時には、まさにロゴ通りの下記のような風景を見ることができます。

4. 上越市立水族博物館「うみがたり」の見どころ紹介
水族館としての大きな目玉はやはりドルフィンパフォーマンス。「うみがたり」では冬の間だけ、「水中ドルフィンパフォーマンス」という特別なパフォーマンスが行われています。一体どのようなパフォーマンスをしているのでしょうか。
4.1 美しいパフォーマンスがみられるイルカホール
やってきたのは、2階にある「イルカホール」。目一杯広がる水槽の中で、イルカが悠々と泳いでいます。パフォーマンス時間が近づいてくると、多くの人が水槽前に集まってきました。


始まったのは、水中ドルフィンパフォーマンス。幻想的な景色に思わず息を飲みます。トレーナーのお姉さんはイルカの口先に足をつけ、イルカを先導して泳ぎます。イルカとお姉さんの呼吸で吹き出す気泡がとても美しく、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのようでした。

そのあとはクイズタイム。イルカに関する3択クイズに答えていきます。最後には観客から3人が選ばれ、飼育員のサポートを受けながら観客がイルカにサイン(指示)を出します。観客が出すサインにイルカが反応して、一緒にダンスをしたりジャンプをしたり。サインが通じる度に、会場から「おお〜!」と感嘆の声があがります。

この水中ドルフィンパフォーマンスは冬季期間のみで、春から秋は、下記で紹介する日本海とプールの水面が一体に見える設計になった「イルカスタジアム」で、大きくジャンプするイルカの姿を見ることができます。
まるでイルカが日本海の上をジャンプしているように見え、迫力満点です。

しかも夕方には、サンセットバージョンのドルフィンパフォーマンスも。平日は1日3回、休日は4回行われるイルカパフォーマンス。最後の回は、夕日の時間によって毎日開催時間を変えています。日本海の夕日とジャンプしたイルカの姿という、幻想的な光景を楽しんでください。
4.2 きらめきリーフ
ドルフィンパフォーマンスを鑑賞したあとは、珊瑚礁域に生息する色とりどりの熱帯魚たちが泳ぐ水槽「きらめきリーフ」を見てみましょう。珊瑚に集い、共にくらす生きものたちをゆっくりと鑑賞できます。

4.3 全国でも数少ないシロイルカについて教えてくれる「ふれんどプール」
イルカスタジアムから通路を挟んで斜め反対側にある「ふれんどプール」では、北極海に生息するシロイルカを見ることができ、飼育員の方がクイズを交えてシロイルカについて教えてくれます。

シロイルカはイルカと同じくクジラの仲間で、脂肪の厚さは10〜15cm。寒くても生き残れるように、脂肪を蓄えていったといわれています。優雅に泳ぐ雰囲気から、手触りもやわらかいのかなと思いますが、実際には想像以上に硬いのだとか。

このかわいさ!SNSで投稿したくなるのは筆者だけではないでしょう。
それにしてもこれだけ大きい体ですから、普段食べるエサの量もすごい!なんと、1日に16キロも必要なのだそうです。私たちのお茶椀に換算すると、約100杯!想像できない量にびっくりです。
4.4 かわいい?どう猛?「ペンギンフィーディング」をご覧あれ!
「うみがたり」ではマゼランペンギンの飼育数世界一を誇ります。

ペンギンにエサをあげる人気プログラム「ペンギンフィーディング」には、自分でエサをあげるパターンと、飼育員が水中でエサをあげる様子を見るパターンの2種類があります。
今回筆者が参加したのは、自分でエサをあげるパターン。飼育員からエサを受け取り、下で待ち構えているペンギンに向けて、垂直にエサを落とします。エサをかかげるとペンギンが一気に群がり、さっきまでかわいらしかったペンギンたちが「われ先に!」と、大きな口を開けて待ち構えます。エサが落ちる前に飛びつく姿が、予想以上にどう猛でびっくりしてしまいました。

4.5 マゼランペンギンミュージアム
エサをあげ終えると、そのままマゼランペンギンミュージアムの見学へ。ペンギンが生活している様子を、じかに見ることができます。通路を歩いていると目の前をペンギンが横切ることも!

自由に、のびのびと生活している様子がうかがえます。ペンギンはとてもかわいらしく、つい近寄りたくなりますが、噛まれる可能性があるので絶対に触らないようにしてください。
4.6 上越沖を館内に表現した「うみがたり大水槽」
次は3階へ移動し、日本海を表現したうみがたり大水槽を見てみましょう。イワシの群れやコブダイ、サケなど、50種類38,000点もの生きものが一緒にくらしています。

この水槽の中の岩の配置は、日本海の海中の地形を再現したジオラマになっているとのこと。大きな割れ目があるなと思っていると、「ここはフォッサマグナです」と、海溝まで表現したことをスタッフの方が案内してくれました。

上越沖は暖流と寒流が交わる特別な海域で、寒い海域に生息するブリ、暖かい海域に生息するサケが同じ場所に生息するエリアで、それをみごとに再現しています。
4.7 海底から観察できる「うみがたりチューブ」

2階へ降りてみると、まるで大水槽の中に入ったような気分になれるトンネル「うみがたりチューブ」があります。自然の光に照らされ、季節や時間帯によって異なる表情が楽しめます。
4.8 イーストホール
「うみがたりチューブ」の入り口である「イーストホール」にはプロジェクションマッピングが施されているのですが、これは日本海の波の揺れを計測し、それを天井に映し出しているのだそう。

水族館は展示用に切り取られた世界だと思っていましたが、自然とつながる展示方法に感動しました。
4.9 ウエストホール
「うみがたりチューブ」を出ると、映像で演出を行う「ウエストホール」があります。

「イーストホール」とは異なる演出で日本海を表現してくれるので、両者を見比べながらご家族や友達同士で感想を言い合うのも楽しそうです。
4.10 「いか・たこベース」「しんかいワールド」「くらげギャラリー」で生きものを間近で観察

「ウエストホール」に隣接して「いか・たこベース」があり、その後は「しんかいワールド」や「くらげギャラリー」が続きます。

普段なかなか目にする機会のない生きものに、来場者も興味津々。多くの人が興味深そうに水槽をのぞいていました。

4.11 海の生きものに触って、エサをあげて、実際に触れ合う場所
1階の屋外には、生きものに触れる「タッチングプール」と、エサをあげて楽しむ「フィーディングプール」があります。

「タッチングプール」ではヒトデやナマコに触ることができます。希望すれば、魚が泳ぐプールに足を入れて遊ぶことも可能です。

「フィーディングプール」では錦鯉のエサやり体験も。入り口でエサを100円で購入し、プールにエサを投げ入れると、錦鯉がパクパクと迫ってきます!