洋服を購入時、失敗しないためにも必須となるのが試着。しかし、試着をしたにも関わらず、いざ着ようと思った時に「なんかイメージと違う」と感じたことのある方、もしかすると試着の仕方が良くないのかもしれません。
「似合うかな?」と、ただなんとなく着てみるのではなく、ポイントを押さえて試着をすることで、こうした失敗の確率を大幅に下げることができるのです。本稿では、元アパレル店長の筆者が、ポイントごとに詳しく解説していきます。
試着をする際のポイントは大きく3つ。
- サイズ感を細かくチェックする
- 手持ちの洋服と合わせることをイメージする
- 鏡から離れて見てみる
これらを順番に解説します。
■ サイズ感を細かくチェックする
試着をする際、多くの方が「きつくないかな?」「大きすぎないかな?」とチェックしていると思いますが、これは実は「着用感」のチェック。
サイズ感のチェックというのは、着丈や袖丈の長さ、身幅の大きさなど、自分の体に対して服がどうフィットしているか?をチェックすることを指します。ぴったりに見えても、服によっては着丈が短かったり長かったり、ズボンの股上が浅かったり深かったりと、デザインはさまざま。これを着用感だけで決めてしまうと失敗の元になります。
例えばメンズのシャツは特に、タックイン前提になっていることが多く、着丈の長いものがほとんど。これを裾を出して着用するとどうしてもだらしない印象になってしまいがち。なので、着丈の短いアイテムを選ぶとか、サイズの小さいものを選ぶといった必要が出てきます。
たとえ同じブランドであっても、アイテムによってこうしたサイズ感は異なるもの。こっちはLサイズが良かったけど、こっちはMサイズの方がしっくりくる、ということはざらです。手間はかかりますが、納得の行くまで細かくチェックを行いましょう。
■ 手持ちの洋服と合うのかイメージする
アイテムを単品で見てしまったり、マネキンのコーディネートを見て決めてしまうと、いざ買ってみたもののいい感じに合わせられる服がない、という失敗に陥りがち。試着時は、自宅のクローゼットをよく思い出し、どの服と一緒に着用しようとしているのかを必ずイメージするようにしましょう。
特に差し色のアイテムを購入する際は必須。一緒に着用するアイテムは、基本的には落ち着いたカラーや、補色関係のような相性の良いカラーのアイテムになるでしょうから、そうしたものを所持しているのか把握しておかなければなりません。もしも持っていない場合は合わせて購入することも検討しましょう。
個人的には、過去に購入した服の写真を撮影して、いつでもスマホで見られるようにしておくことがおすすめ。あらかじめこの服と合わせよう、とある程度狙いを定めておくことで、購入後の失敗率を大きく減らすことが出来ます。