コンビニはゴミ処理にコストがかかる

家庭ごみをコンビニのゴミ箱に捨てていく利用客が知らない事実に、コンビニ側はゴミの処理にコストと手間をかけているということだ。

事業者としてゴミの廃棄をするのは事業系一般廃棄物としての処理コストがかかる。記事に寄せられたコメントの中には、現役コンビニ経営者からのもあり5万円かけているという投稿も見られた。

また燃えるゴミにステンレス製の家電製品などを捨てられてしまうと、そのゴミの分別はコンビニ店員がすることになる。経営者側には余計な作業をするための人件費がコストとして跳ね返ってくる。家庭ごみを捨てられるコストはコンビニが払わされているのだ。

不法投棄をどう解決する?

現状、このゴミの不法投棄はコンビニ側が泣き寝入りする格好となっている。どうすれば防止できるのだろうか?

最悪のケースはコンビニから大型のゴミ箱が撤去されてしまうことだろう。コンビニコーヒーを設置する店舗には、コーヒーメーカー付近に小さなゴミ箱が置かれていることがあり、このような小さなゴミ箱で対応して大型ゴミ箱を撤去するのだ。しかし、これは家庭ごみを持ち込まない、多くの利用客の利便性を損なうことになる。一部の問題行動が利用客全員の利便性を損なうのは、トータルで見て望ましい結果とはいえない。

もう1つの解決策はもっと強い警告を出すことである。筆者が利用するある店舗では「家庭ごみの持ち込みは通報します」という旨の強い警告が書かれているところがある。その店舗を利用する上で家庭ごみと思しき不法投棄は見たことがない。ハッキリと「家庭ごみ持ち込みは犯罪なので通報する」と書いておくことは一定の効果が期待できる。

公共マナーをモラルに委ねることには限界がある。日本人は世界最高峰のマナーと道徳を持っているのは事実だが、どうしても例外はある。その一部の例外が社会全体のマナーを破壊してしまうなら、警告を出すなりで行動を抑制するしかないだろう。

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