2018年のトロントの冬は、ここ数年の中で最も寒く雪が多いです。毎週のように降る雪のせいで、停電やインフラに影響があるのはもちろんですが、その気温の低さも厄介です。
今回は、極寒地トロントの気候や雪対策について、旅行者目線でご紹介します。真冬の時期に訪れる予定のある方、トロント在住者がどんな生活をしているのか知りたい方に、ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。
トロントの真冬の気温はマイナスが基本

トロントは北海道とほぼ同じ緯度で、通常冬は11月から4月初旬までと長いです。冬の間は頻繁に雪が降り、氷点下以下の気温が常であることが多いため、除雪された雪が道路脇にずっと溶けずに残っているのをよく見かけます。
冬の平均気温は、11月4.8度、12月-0.9度、1月-4.2度、2月-3.2度、3月1.3度、4月7.6度です(ウィキペディア調べによる)。あくまで「平均気温」で、風などによって、実際はかなりの気温差があるので、ご参考までに。
真冬だ!と感じる極寒の時期は、毎年だいたいクリスマス辺りから3月末までです。4月になってくると、雪が降ることはあるものの、気温が暖かくなってきます。この3ヶ月の期間は本当に極寒で、ほぼ毎日、氷点下より寒いです。最低気温は-20度、体感温度が-30度になる日も、毎日ではないものの度々あります。とにかく厳しい寒さで、風が強い日は、皮膚が出ている部分がものの5分で痛くなってきます。
ほとんどないのですが、たまーに珍しく最高気温が0度を上回ると、「今日あったかいね!」という会話が、同僚やご近所さんと繰り広げられます。0度であったかいだなんて、冗談かと思われそうですが、-20度との気温差は凄まじく、本当に暖かく感じてしまうから不思議です。
雪対策は万全にされていて、行動しやすい
トロントでは、このような気温、気候が常で毎年起こるものなので、トロント市・地域は雪対策には積極的でスピーディです。吹雪の天気予報が出ると、市の除雪トラックが主要道路・高速道路を即除雪できるようにスタンバイします。また、街の歩道では至るところに凍結防止の塩が撒かれています。
雪が降ったら外に出られないんじゃ!?と思うかもしれませんが、除雪隊のおかげで車はいつものようにガンガン走っていますし、歩道も雪で歩きづらかったり、凍結していたりすることはほとんどありません。

こんな雪の日でも、全く問題なく走っている公共交通機関のバス。
カナダは車社会なので、よっぽどの大雪で次から次へと雪が積もってしまう場合を除き、すぐさま除雪が行われます。歩道も地域の方や家主が除雪してくれるので、普通に歩くことができます。カナダは、役所などの手続きや作業が日本に比べて遅いのですが、この雪の対策に関しては迅速なので、助かっています。

さすがにこの日は、雪がどんどん積もっていったので、除雪も間に合っていませんでした・・・