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プングルップカンの日、バリ人宅では何が行われているの?
最後に
プングルップカンの日、バリ人宅では何が行われているの?
それではここからは、実際の悪霊退散儀式について簡単に書きたいと思います!プンクルップカンの日に、バリ人宅ではどのような儀式が行われているのでしょうか?

まずは神様に、神様用のお供え物とお線香を供え、ティルタ(聖水)をかけて祈りを捧げます。うちにはサンガ(家寺)が無いので、代わりにプランキラン(神棚)でこの祈りを行っていますが、基本的にバリ人宅にはサンガ(家寺)があるので、本来はサンガで行います。

台所にあるプランキラン(神棚)、玄関の外にあるプランキラン(神棚)にも同様に、神様用のお供え物をして、祈りを捧げます。そしてここからが本番です!


悪霊が追い出された門の外には、悪霊の大好物(お供え物)が置いてあり、家の外へ悪霊退散!!!という流れになります。これで我が家も清らかに、ニュピの新年を迎えることができます♪
ちなみにこのスタイルは、夫の実家があるクルンクンのお供え物スタイルです。

ご近所さんの門の前には、サンガ・チュチュクと呼ばれる悪霊捕獲機があり、家中の悪霊をこの家に集めて、後で叩き壊します。私が住んでいるジンバランの地域では、このスタイルが一般的なようです。以上がプンクルップカンの日にバリ人宅で行われている儀式になります!
ところが、家の外に逃げだした悪霊や街中に潜んでいる悪霊たちがまだまだいるのです!それらの悪霊をまとめてオゴオゴたちが引き連れて行き、最後に燃やされて悪霊たちはバリ島中からいなくなります(思想としては、バリ島中というよりも地球上の悪霊ということになっています)!
今はコロナ禍でほとんどのオゴオゴは中止になっていますが、来年はできるといいな~と思います!そして翌日、バリ島は神聖なる静寂の日「ニュピ」の新年を迎えるのです。
最後に
今回は、ディープなバリヒンドゥーの年末年始について書かせていただきました!
バリ島の年末年始は、日本の年末年始に似ていますが、プラス節分も混ざった感じになっていますよね♪今年のニュピの日は大雨で、星が見られず残念だったのですが、電気や火が使えないニュピの晴れた夜は満点の星を堪能できます♪本当に世界中の方に見てもらいたいと思うほど、美しい星空を見ることができます!いつか星を撮影できるカメラで、ニュピの星空の写真を記事にしたいと思っています。

また、1日中外出もできず、仕事もインターネットもテレビも禁止のニュピの日は、一見暇なうえに退屈で、何もできない日ということで、日本人観光客には敬遠されがちなのですが・・・私のような主婦にとっては本当にありがたい日なのです!だって、堂々と洗濯も掃除も炊事もしなくて良いし(というかできない)、1日中ゴロゴロしていなくてはならない日ですもの(本当は瞑想をして過ごす日です笑)!もうニュピの日なしでは生きられません♪
そして、ニュピが明けた日の朝ですが、外出禁止で前日にバイクや車が一切走らないので、空気が澄んでいてとても清々しい朝を迎えられます。皆様にもぜひ、静寂で美しいバリ島のニュピを体験していただきたいです♪
最後までご覧いただきありがとうございました!
文・写真・Kucing/提供元・たびこふれ
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