下の娘はまだ9歳の小学校3年生。まだまだ先は長いとはいうものの、子どもの成長には何段階かあって、細かく言えば、小学生低学年と高学年も天と地ほど違います。中学生ともなれば、もはや「ティーン・エイジャー」。「親より友達」の世界が広がり、そして自分のフィールドを作っていく。
「teenage」というのは「thirteen(13歳),fourteen(14歳),fifteen(15歳)・・・nineteen(19歳)」と「-teen」までの6年間。その後は「twenty」。「―teen」とおさらばするのです。「ティーン」は保護養育されるべきこどもではあるものの、「大人になっていく、親には頼れるけど親離れしていく、特別な期間」だと思います。
改めて、我が子達を、ちゃんと自分の人生を自分で切り開いて幸せに生きていけるように、他人様の役にたつような人間になれるように、親として頑張らなければと思ったところです。実は、一緒にいられる時間は限られているのです。そのことに気付かないで普段過ごしています。
年末、まさに終業日に、中2の娘が授業中のソフトボールの試合で金属バットに頭が当たって緊急搬送されました。その連絡を受けたとき、私はある県での講演に向かうために空港に向かっていました。急に中学校から電話があり、「〇〇ちゃんは、バットが頭に当たって倒れました。血が沢山出ていて、救急車を呼んでまっているところです。目は開いてます。」という先生の話を聞いて、インターでおりました。その後のことは思い返すのも恐ろしい。
朝、元気に出ていったのに、もしかしたら、死んでしまうのではないかと思った時のあの気持ちは忘れられません。結局、娘に命の別状はなく、回復も早く、不幸中の幸いとはこのことと思いました。助けて下さった関係者の皆様には感謝しかありません。本当にありがとうございました。それにしても、こういうことが起きると、「普通の一日」の貴重さが身に沁みます。
「今を生きる」、「将来を見据える」、「未来を思い描く」、「時間」について人は様々な思いを巡らせます。私自身については、本年は、いろいろなことを試してみる、一年にしたいと思っています。「今」しかできないことも沢山したい。腰を落ち着けて、日本の未来について考え、また、自分自身としても「徳を積みたい」、古い言葉でいえば。そして、日本のこと、世界のことをもっともっと知らねばと焦りにも似た気持ちを覚えます。