ローマっ子(イタリア人)な若者の特徴

イタリア人の若者は夜通しベンチで語り明かす?ローマっ子式飲み歩きの極意
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<車内はスラングと大音量のラップミュージックで大騒ぎ。撮影:ゆうさん>

では、最近のローマっ子(イタリア人)ってどんな感じの人がいるのでしょうか?

私が1年間ローマにいた頃、いつも一緒に出かけていたローマっ子たちに限る話ではありますが、基本的にめちゃめちゃ自分に自信があるタイプが多かったです。

少しきわどい冗談を言い合ったり、とても親の前では言えないスラングを当たり前のように叫んだり、2台の車に乗り合わせて6人で出かけたかと思ったら、深夜の道路をびっくりするような速度で競争したり......。偶然と思いたいのですが私の友人であるローマっ子は、そんな自由人ばかりでした。

また、観光客があまりいない都市部から少し離れた場所の公園や鉄道駅、道端では若者がよくたむろしています。いわゆる日本でいうとチンピラのような感じで、駅で騒いだり他人にちょっかいをかけたりもしますが、大人は基本見てみぬふりです。

疑問に思ったので友人に「なんでみんな彼らを無視してるの?」と尋ねると、「イタリア人は高校生くらいの頃はみんなあんな感じで、ちょっと悪いことしてカッコつけたりしたい年代なんだ。実際俺もモヒカンにして調子乗ってたし。みんな自分の過去を見てるようで止める気にはならないんじゃないかな。」と教えてくれました。

念のため、イタリアそしてローマの名誉のために書いておくと、むしろここまで悪ガキ感ある人ばかりではありません。ですが、こうした友人も私の周りに居たため、日本では決して味わえないような刺激的な時間を過ごしたのも事実です。

イタリア人の若者は夜通しベンチで語り明かす?ローマっ子式飲み歩きの極意
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<大晦日にはみんなでホームパーティーをして、肉をたらふく食べ、お酒を浴びるように飲み、新年を迎えました。撮影:ゆうさん>

これがローマ流?私が体験した飲み歩き

さて、ローマっ子の若者について知り尽くした(つもりの)私が、彼らはどんな場所で飲むのかをご紹介いたしましょう。夜のローマの治安について知りたい方にも役立つと思われますので、ご参考となれば幸いです。

1. 金欠学生に人気な公園・広場

お金がない高校生や一人暮らしの大学生と遊ぶ場合は、基本的に公園や広場で飲むことが多かったです。スーパーやミニマーケット(バングラと呼ぶ)で安いお酒を買い、ベンチや地面に座りながら好きにお酒を飲みます。このような光景はなかなかローマの都市部では見られないかもしれません。

※編集部註:2019年時点では、イタリアは飲酒可能年齢が16歳から、購入は18歳からと法律で定められています。

※参考:poliziadistato.it- Alcol e minori: è l'ora della "tolleranza zero"

イタリア人の若者は夜通しベンチで語り明かす?ローマっ子式飲み歩きの極意
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<ローマの名所「ジャニコロの丘」からの景色。実際に目で見ると、もっとずっと綺麗です。撮影:ゆうさん>

特に印象的だったのは、ローマで随一の夜景が眺められるジャニコロの丘で友人6,7人と大量のお酒を買い込み、深夜まで飲み明かした時でしょうか。

公園で飲むこと自体は褒められた行為ではありませんが、夜の公園を訪ねると観光地では決して見かけない、ローマっ子の日常が見えてくることもあります。
※周辺の治安については、くれぐれもご注意ください。

2. 最も定番のバー・パブ

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(画像=『たびこふれ』より 引用)

<トラステヴェレ地区にある、名もなき小さなロカーレ。撮影:ゆうさん>

最も多いのが、バーやパブといった飲み屋(イタリア語ではロカーレ)で、みんなで飲むパターンです。これは家族と暮らしていてある程度お金に余裕のある大学生や、高卒で既に仕事をしていてお金がある社会人と飲む時に多いケースでしょうか。

実際、私の親友とその友達のグループと飲む時は、いつも決まって複数の飲み屋を転々としていました。

ローマで夜を過ごすにあたり、特に若者が多いゾーンは3つあります。

・1つ目はトラステヴェレ。言わずと知れたローマの台所で、雰囲気の良い飲み屋がたくさんあり、ローマ各地から若者がやってきます。

・2つ目はモンティ。テルミニ駅近くのエリアで、最近若者たちに流行っているゾーンです。噴水のある広場にたくさん若者がいます。多くが近くの飲み屋でお酒を買って、グラスを持ちながらおしゃべりに興じています。観光客にとっては、最も訪れやすい場所でしょう!

・3つ目はオスティエンセ。中心地からはやや離れており、地下鉄B線のPiramide駅とSan Paolo駅の間のエリアです。ここにはローマ第三大学という大学があり、観光客が少ないことから、ローマっ子の飲み屋街として非常に栄えています。ちなみに私の誕生日パーティーも、この一角にある大きなバーで行いました。

イタリア人の若者は夜通しベンチで語り明かす?ローマっ子式飲み歩きの極意
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<オスティエンセ地区にある公園併設のロカーレでの一枚。大量のショットに酔いつぶれ、記憶が定かではありません。撮影:ゆうさん>

3. やや危険なナイトクラブ

イタリアにもナイトクラブ(イタリア語でディスコテーカ)はたくさんあります。日本のクラブと比較すれば行きやすさはあれど、良いクラブと悪いクラブでの当たり外れが大きいです。

外れのクラブに行くと、ナンパ目的や露出狂に近い趣味を持つ男女などが多く、あまりオススメできません。現地の友人がいない場合、訪れるのはやめておきましょう。