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放射線量は大丈夫なの?
ロシアの祝日について

放射線量は大丈夫なの?

1986年当時は、線量計の針が振り切れるほど、ご遺体の汚染が激しかったため、鉛の棺に入れて埋葬されました。そして、今でこそ、地下鉄駅もできていますが、当時は、地下鉄駅もなく、非常に行きにくいモスクワ州の墓地に埋葬されました。亡くなった方は、ウクライナの人が多く、チェルノブイリ原発付近からミーチノ墓地までは約1,000kmも離れています。事故当時は、ソビエト連邦という同じ国でしたが、今は、ロシアとウクライナに国が分かれ、2014年のウクライナ危機もあり、ロシア人とウクライナ人は両国の行き来が難しくなっています。チェルノブイリの英雄としてお墓がありますが、ご遺族もなかなかお墓まいりができないくらい遠いところに消火活動に従事した英雄の方々が眠っています。

原発事故からまもなく34年たつ現在もどのくらいの汚染か分からないため、念のために線量計を持って、お墓に行きました。チェルノブイリの英雄のお墓付近は、最高で0.23シーベルトでした。通常よりも数値は高めです。

チェルノブイリ原発事故の初期消火に従事し、亡くなった英雄のお墓とロシアの祝日について
(画像=『たびこふれ』より 引用)

墓地の入り口から入って、まっすぐ歩いて行くと、教会があります。

チェルノブイリ原発事故の初期消火に従事し、亡くなった英雄のお墓とロシアの祝日について
(画像=『たびこふれ』より 引用)

その教会の手前にチェルノブイリの英雄のお墓があります。墓地の案内板も入り口にありますが、チェルノブイリの英雄のお墓は、すぐに分かるところにあります。

チェルノブイリ原発事故の初期消火に従事し、亡くなった英雄のお墓とロシアの祝日について
(画像=『たびこふれ』より 引用)

お墓には顔の彫刻があり、生年月日と没年月日が書かれています。一番若い消防士は、1963年生まれで、事故当時は23歳という人がいました。また、女性のお墓も1つありました。たびこふれの記事で、何度もロシアの著名人のお墓の写真を掲載していて、日本のお墓と違って、彫刻があったり、写真があったりとそれぞれ個性的なお墓が多いロシアですが、チェルノブイリの英雄のお墓は、顔の彫刻があるだけで、とてもシンプルです。

基本情報

  • 住所:Pyatnitskoe shosse, 6th km, Moscow, Moscow region, 125310
  • 電話番号:8 (495) 592-53-56
  • 毎日:9:00~19:00
  • 最寄り駅:ピャトニツコエ・ショッセ(青い地下鉄終点)で下車後、741のバスに乗車。終点で下車。

ロシアの祝日について

チェルノブイリの英雄のお墓とは関係ないですが、初めての海外旅行時に失敗したことがあります。

初めてなので、ツアー旅行に参加し、年末年始のツアーでした。元日に自由行動が設定されているツアーで、行きたい所、見たい所がありましたが、元日なので、お店も博物館も閉まっており、高いお金を払って海外旅行へ行ったのに、満足に観光できなかった苦い思い出があります。

それ以後、博物館の開館時間、祝日と休日をよく調べて、ツアーの時期をよく吟味するようになりました。個人旅行でも、休館日に当たらないようによく調べるようになりました。休日ならではのイベントを楽しみに行くのならいいですが、そうでない場合、休日を知っておくと旅行計画を立てるときに役立ちます。

ロシアの祝日は以下のようなものがあります。

  • 1月1日~6日 新年休暇
  • 1月7日 降誕祭(ロシア正教のクリスマス)
  • 1月8日 新年休暇
  • 2月23日 祖国防衛の日(男性の日)
  • 3月8日 国際婦人デー
  • 5月1日 春と労働の日
  • 5月9日 戦勝記念日
  • 6月12日 ロシアの日
  • 11月4日 民族統一の日

これらの祝日が土曜日と日曜日に当たった場合は、振替休日になります。この振替休日ですが、日本だと祝日の直近の月曜日になることが多いですが、ロシアは違うときがあります。他の祝日と休日と組み合わせるとちょうどいい連休ができるところに振替休日をもってきます。毎年10月に翌年の祝日が発表になります。

例えば、2020年の場合で考えてみると、1月4日と5日の祝日が土日と重なります。この振替は、5月4日と5日になり、5月1日から5月5日までが5連休となります。

この振替の仕方は、年によって変わるので、10月に祝日が発表されたときにホームページを見て、旅行の予定を立てるのがいいです。

ロシア正教のクリスマスは1月7日なので、12月25日を過ぎた年末も年始も華やかなイルミネーションとともに、クリスマスツリーも楽しめます。冬のロシアは、日没も早く、寒いですが、街のイルミネーションを楽しめます。1月1日は博物館やお店なども閉まるところが多いですが、2日からは博物館やお店も開いています。

5月9日の戦勝記念日に向けての準備のため、モスクワの場合、4月下旬から赤の広場、レーニン廟などが閉鎖され、観光できなくなります。リハーサル時は、戦車が通る道路は通行止めとなります。バスやタクシーでの移動ができなくなる場所と時間があるので、それも注意が必要です。タイミングがあえば、パレードの予行演習を遠目から見ることができますが、赤の広場に入れなくなるため、赤の広場とレーニン廟が目的でロシアへいらっしゃる方は、4月下旬から5月9日までの期間は気をつけた方がいいです。

文・写真・チェブラーシカ/提供元・たびこふれ

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