為替
為替は、2022年末のドル円レートは8人の専門家が予想している。最も円安だったのが、オフィスFUKAYAコンサルティング・深谷幸司氏の121円。次いで田中泰輔リサーチ・田中泰輔氏が120円。以下、110円台が続いて、J.P.モルガンチェース・佐々木融氏が116円、野村證券・後藤祐二郎氏とソニーフィナンシャルグループ・尾河槇樹氏が115円、シティグループの高島修氏が108円と予想していた。
22年12月31日18時現在のドル円レートは131円前後となっている。
23年の予想は最も円高の専門家で125円、最も円安の専門家で143円となっている。さすがにこの振れ幅なら当たってくれるはずである。22年も米国の金利急騰で円安になることはどの専門家も予想していたが、その振れ幅まではわからなかった。23年は米国の利上げが打ち止めされることまでは予想されているが、その影響が予想値を超えていなかればいいのだが。
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ロシアによるウクライナ侵攻など予想外の出来事もあったので、1年後の情勢を予想すること自体が不誠実だとも言わることもあるが、読者の要望に応えてしまうのは客商売の信念であろう。(ただし、同じ号の中で、イアン・ブレマー氏はウクライナ危機をかなりの確度で予想している。さすがというか、知ってたんじゃないの?という疑義を抱いてしまうのは考えすぎであろうか)
それにしても、2023年はどんな経済環境になるのかいろいろな意味で楽しみである。

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