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槍ヶ岳で最もポピュラーな登山ルート
登山者の憧れ北アルプス縦走ルート

槍ヶ岳で最もポピュラーな登山ルート

上高地発着・槍ヶ岳ピストン槍沢ルート2泊3日

【槍ヶ岳・登山ガイド】ベストシーズンはいつ?初心者向け・日帰りルートもご紹介!
(画像=出典:photo-ac.com,『暮らし〜の』より 引用)
### POINTルート情報 合計歩行距離:42.1km 標高差(上り):1874m/累積標高(下り):1866m 行程日数:2泊3日/コースタイム(目安):約22時間 体力レベル:8(10段階)/技術難易度:8(10段階) * 必要技術:岩場、雪渓を安定して通過できる/地図読みができる 上高地をスタートし槍ヶ岳山頂を極め、同じコースを下山して上高地に戻る2泊3日の最もポピュラーなルートです。難易度は中級者以上と高いので登山靴や服装・装備はしっかりしましょう。 ### 【1日目】上高地→横尾→槍沢ロッジ(泊) 上高地から槍沢ロッジまでは、距離はありますが高低差が少ないのでハイキング気分で楽に登れます。2日目の本格的登山に備え、1日目はできるだけ体力を温存しましょう。 上高地から梓川沿いの整備された平坦なコースを上流に進み、横尾の分岐を右に取り少しづつ高度を上げます。一ノ俣の木道を渡り少し登ると1日目の宿泊地・槍沢ロッジに到着します。 ### 【2日目】槍沢ロッジ→天狗原分岐→槍ヶ岳山頂→槍ヶ岳山荘(泊) 2日目は山頂まで1300m以上の標高差を登り岩場も多いので、靴や装備の点検・準備を怠らずに槍沢ロッジを出発しましょう。大曲の雪渓あたりより傾斜がきつくなり、天狗原分岐からつづら折りを登るとハイマツ地帯に入り槍ヶ岳山頂が眼前に迫ってきます。ガレ場を登りきると槍ヶ岳山荘に到着しますので、そこで休憩と宿泊予約を取りましょう。 槍ヶ岳山頂アタック 休憩後に再度靴などの点検をして、いよいよ山頂アタック開始です。荷物は山荘に預け必要な装備を身につけて出発しましょう。往復約1時間の行程ですがクサリやハシゴの難所が連続するので慎重に登ってください。山頂は槍のように鋭角で狭いですが360°の大パノラマは圧巻です。雲海と3180mの眺望を堪能し槍ヶ岳山荘に戻り宿泊します。 ### 【3日目】槍ヶ岳山荘→下山→上高地 3日目は槍ヶ岳山荘から往路と同じルートで上高地に下山します。下山途中は気の緩みや蓄積した疲労などで滑落事故が多いので、山荘でしっかり疲れを癒し注意して下山してください。 ## 登山者の憧れ北アルプス縦走ルート ### 表銀座縦走コース3泊4日
【槍ヶ岳・登山ガイド】ベストシーズンはいつ?初心者向け・日帰りルートもご紹介!
(画像=出典:photo-ac.com,『暮らし〜の』より 引用)

POINT

  • ルート情報
  • 合計歩行距離:41.64km
  • 最低点標高:1455m/最高点標高:3088m
  • 行程日数:3泊4日/コースタイム(目安)約26時間
  • 体力レベル:10(10段階)/技術難易度:8(10段階)
  • 必要技術:岩場、雪渓を安定して通過できる/地図読みができる

表銀座縦走コースは、中坊温泉〜燕岳〜大天井岳〜西岳〜槍ヶ岳まで2500m〜3000m級の尾根を縦走し北アルプスの大パノラマとスリルを堪能する登山者憧れのルートです。歩行距離も長く時間と体力が要る3泊4日の難易度が高いコースですが、それだけに達成感もひとしおです。

【1日目】中坊温泉→燕岳・燕山荘(泊)

中坊温泉から燕山荘までの登山道は、北アルプスの三大急登の一つで体力は要りますが危険度はさほどなく休憩を入れながら時間をかけて登れば大丈夫です。燕山荘でから片道約30分で標高2763mの燕岳(つばくろだけ)山頂に到達します。宿泊先の燕山荘に引き返し1日目の終了です。

【2日目】燕山荘→大天井ヒュッテ→西岳・西岳ヒュッテ

燕山荘を出発しハイマツの穏やかな稜線をしばらく進むと大天井岳(標高2922m)が見えてきます。この辺りからクサリとハシゴが必要な難所が現れ、大天井岳の中腹をトラバースして進むと大天井ヒュッテに着きます。

休憩後、稜線の左側の林を抜けビックリ平からなだらかな稜線を歩き赤岩岳(標高2769m)の山頂を回り込むように進むと宿泊地ヒュッテ西岳に到着です。

【3日目】西岳ヒュッテ→槍ヶ岳・槍ヶ岳山荘

ヒュッテ西岳を出発し水俣乗越までは急な下り坂になり、浮石や痩せた稜線に注意して進みましょう。再び登りに転じハシゴの連続を登り切るとヒュッテ大槍に到着します。ここから約40分岩場を登ると槍ヶ岳山荘です。ここで休憩と心身の準備を整え槍ヶ岳山頂にアタック、登頂後は槍ヶ岳山荘に戻り3日目の終了です。

【4日目】槍ヶ岳山荘→下山

4日目の下山ルートは槍沢コースでアクセスがよい上高地に抜けるか、飛騨沢コースで新穂高温泉方面に下山して温泉に浸かり疲れを癒してから帰路につくこともできます。