エサについて

マダイは雑食性でさまざまなエサで狙えるが、各メーカーから多くの種類が発売されている釣り堀用のダンゴが、最もスタンダードで実績もある。養殖マダイはペレット(ダンゴ)で養殖されており、ダンゴは食べ慣れたエサであると言える。

ダンゴは種類によって素材・色・粘り・比重などが異なる。もちろんそれぞれが釣れるエサではあるが、数多くのマダイを釣るには多種類のダンゴを用意し、状況に応じてローテーションを行うことが必要となる。

海上釣り堀でマダイを数釣る方法 誘いのコツとエサ取り対策を解説多種多様なダンゴ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

使用する量は、私は1回1袋程度のイメージで準備するが、1種類を持っていくのではなく4種類程度を3~4分の1ずつ小分けにして冷凍保存している。

こうすることで、多くの種類のダンゴを準備することができ、エサのローテーションの幅が広がる。また小分けにすることで残ったダンゴを無駄にすることもない。

海上釣り堀でマダイを数釣る方法 誘いのコツとエサ取り対策を解説ケースに小分けしたエサ(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

ダンゴ以外にマダイ狙いで使用するエサは、アマエビ、アルゼンチンアカエビ、冷凍キビナゴ、冷凍イワシの切り身などを使用する。生きエサでは定番のシラサエビ、ムシエサ、最近はバナメイエビも人気がある。

エサを準備するにあたっては、少量多品種を意識して状況に応じてローテーションを行った方が好釣果につながる。

狙い方

マダイを1匹でも多く釣るために大切なことは、「釣れるときにとにかく釣る」ことだ。マダイの活性が上がるタイミングとしては、朝イチと放流後が最大のチャンスとなる。また日中でも一時的に活性が上がることがあり、このタイミングを逃さずにいかに数を稼ぐかがポイントだ。

高活性時には根掛かりなどにより、仕掛けを失ってしまうと致命的なロスになる。活性が高いときは根掛かりを回避するため、タナを浅め(底から50cm~1m)に設定する。

海上釣り堀でマダイを数釣る方法 誘いのコツとエサ取り対策を解説海上釣り堀でのファイト風景(提供:週刊つりニュース中部版 桑原一幸)

またハリをのまれてしまった場合は、外している時間がもったいないため、ハリスを切って新しいものに交換する。この2点を意識するだけでも、釣果アップにつながるだろう。

高活性時のマダイは、特定のポイントに偏ることは少なくイケス全体で釣れることが多いが、食い渋ってくると中央の底付近やコーナーに偏る傾向がある。食いが落ちてからは、状況にもよるがタナを底付近にセットし、ハリスを細く、ハリを小さくして丁寧にマダイの居場所を探り、反応を探していく必要が出てくる。