長野県・八ヶ岳のふもとにある行者小屋は素晴らしいロケーションで、静かで落ち着いた自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。そこで今回は、行者小屋でのテント泊について最新情報を交えてご紹介!営業期間や利用料金、設備情報なども合わせてご紹介します。

目次
八ヶ岳とは
行者小屋とは

八ヶ岳とは

長野と山梨にまたがる自然豊かな山

八ヶ岳・行者小屋のテント泊登山ガイド。営業期間や料金&設備情報も解説!
(画像=出典:pixabay.com、『暮らし〜の』より引用)

八ヶ岳は長野県と山梨県の県境にまたがる山岳高原地帯で南北におよそ30km、東西におよそ15kmに渡って広がっています。国定公園や日本百名山にも指定されており、北側は原生林が生い茂っていて自然豊かです。

また、南側には標高約2,899mの主峰・赤岳などの雄大な山々がそびえており、魅力にあふれたエリアとなっています。貴重な動植物も多く生息しており、高原からの素晴らしい景観を臨めるビュースポットです。


八ヶ岳の動植物

八ヶ岳の北側は苔の宝庫で、日本国内で見られる苔の約4分の1にあたる500種類近い苔が自生しています。また、八ヶ岳独自の進化を遂げた植物が多く、ヤツガタケタンポポなど八ヶ岳と名が付くものが多いです。

かつては天然記念物のライチョウが生息していましたが、彼らが好むハイマツが減少したことによって姿が見られなくなりました。登山客が放置したゴミによる自然破壊が一因とも言われているので、自然は大切にしましょう。

八ヶ岳は1つの山ではない

八ヶ岳・行者小屋のテント泊登山ガイド。営業期間や料金&設備情報も解説!
(画像=出典:pixabay.com、『暮らし〜の』より引用)

「八ヶ岳」というのはどれか特定の一峰を指して呼ぶ名前ではなく、山梨県と長野県にまたがる山々の総称です。夏沢峠以南のいわゆる南八ヶ岳のみ、蓼科山(たてしなやま)を含めた八ヶ岳連峰全体などその範囲にはさまざまなな定義があります。

ちなみに、蓼科山は個別に選ばれているため、日本百名山でいう八ヶ岳は南八ヶ岳のみです。今回紹介する行者小屋は、八ヶ岳の主峰である赤岳のふもとにある山小屋となっています。


八ヶ岳の主峰・赤岳とは

赤岳は標高2,899mで、八ヶ岳連峰の主峰かつ最高峰です。日本百名山に登ることを目的として八ヶ岳登山をする人の多くは、赤岳を目指しています。山の名前は山肌が赤褐色をしていることに由来しており、山頂は南峰と北峰の2つです。

南峰には標高の基準になる一等三角点があります。ふもとは冬はスキー客で賑わい、夏は避暑地としても人気です。毎年6月の第一日曜日には、山頂で開山祭が盛大に行われています。

point

  • 当記事は2022年4月時点の情報をもとに記載しているため、実際の情報とは異なる場合があります

行者小屋とは

八ヶ岳の山小屋のひとつ

行者小屋は八ヶ岳のふもとにある山小屋で、赤岳鉱泉と並んで夏の赤岳や阿弥陀岳登山へのベースキャンプでもあります。山小屋宿泊のほかテント泊も可能で、快適なテント場は谷の中にありながら山の景色が美しく映える場所です。

行者小屋は標高2,350mのところにあり、周りを山々に囲まれています。の営業期間は4月から10月の間ですが、近年のアウトドア人気により宿泊者が増えてきたため冬季も営業するようになりました。

八ヶ岳 行者小屋

  • 住所
    〒391-0213
    長野県茅野市豊平
  • 電話番号
    行者小屋:090-4740-3808
    赤岳鉱泉:090-4824-9986

行者小屋の予約・受付

行者小屋を利用する際は、事前の予約は不要です。夏の利用時は行者小屋にて、それ以外の期間に利用する場合は行者小屋を運営する赤岳鉱泉にて到着時またはお帰りになる際に受付してください。受付時間は11時からです。

到着が11時よりも早い場合は、受付する前にテントを張って場所を取っておくことができます。ほかの利用者もいるでしょうから、節度を持ってまわりの方に迷惑にならない場所を選ぶようにしましょう。

行者小屋の利用料金

八ヶ岳・行者小屋のテント泊登山ガイド。営業期間や料金&設備情報も解説!
(画像=出典:unsplash.com、『暮らし〜の』より引用)

行者小屋はひとり1泊2,000円で利用できます。また、事前に赤岳鉱泉まで電話での予約が必要ですが、朝食や夕食を付けることが可能です。宿泊の翌日に山頂を目指す方には、お昼のお弁当もあります。

食事を予約した場合は、当日の16時までに料金をお支払いください。支払いがないと食事をご用意できないため、遅れそうな場合は早めに赤岳鉱泉まで連絡しましょう。

夕食2,500円
朝食1,000円
お弁当1,000円

行者小屋利用時の注意点

行者小屋では、宿泊当日に夕食や朝食を予約することはできません。予約していた人数からの1人から2人程度までなら当日の人数の変更は可能ですが、それ以上の大幅な人数の変更は不可能です。

また、宿泊当日の急なキャンセルや無断でキャンセルした場合、キャンセル料として食事の料金を全額請求される場合があります。もし予約した食事をキャンセルしたい場合は早めに連絡をして、きちんと事情を説明しましょう。