これから年末にかけての季節、カニを食べる機会も増えてくる人も多いでしょう。カニ好きの人の仲には身だけではなく内子と外子という部分を好きだという人もいますが、いったいどんな部位なのでしょうか。調べてみました。
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カニを食べる季節
これからの年末やお正月の時期に多くの人に食べられる食材と言えば「カニ」ですよね。
ズワイガニやタラバガニ、毛ガニなど、日本人はとてもカニが好きです。お刺身だけではなく、カニしゃぶなど様々は方法でカニを美味しく食べています。
これらの場合、ほとんどの人はカニの身を食べて楽しみますが、通の人の中には身以外の部位を楽しみにしていることもあるようです。
身以外に食べられる部位
実はカニには身以外にも食べられる部位がいくつかあります。
まず一番最初に思いつくのは「ミソ」でしょう。カニミソというのは回転ずしにもありますし、ご存じの方も多いと思います。
そしてあまり知られていないのが、「内子」「外子」という部位です。通の人にとっては当たり前の存在かもしれませんが、あまり詳しくない人や興味のない人にとっては未知の部位かもしれません。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
カニミソ
まず最初に『カニミソをカニの脳みそ』だと思っている人は大間違いです。
カニミソというのは脳みそではなく、カニミソは「蟹の内臓」です。人間で言うと肝臓と膵臓のような役割を持つ「中腸線(肝膵臓)」という部分が「カニミソ」と呼ばれています。中腸線は消化を助け、栄養を分解・吸収する重要な器官です。
色は食性で変化
カニミソの色は、鮮度の良し悪しやエサの違いによって色がかわり、動物性のエサを多く食べる毛ガニのかにみそは黄色やオレンジ色であることが多く、雑食で海藻類も食すズワイガニのカニミソは緑がかった色になることが多いようです。
内子
内子は、簡単に言うとカニの卵巣を指します。
生の状態だと紫色~朱色ですが、ボイルされたカニの内子はまるでウニのように鮮やかなオレンジ色に変化します。
珍味であり、独特の風味やコクがあり好き嫌いがきっぱりと分かれますが、通な人にとっては身よりも美味しいとはっきりと言わせるほどです。
食感は「プルンとしている」とか「ねっとりしている」など成熟度合いよって変わります。
外子
内子が卵巣であるならば外子は……と予想がつくかもしれませんが、外子は、カニの成熟した卵のことを指します。おなか側の”ふんどし”と呼ばれる部位を開けると小さな粒がたくさん集まっており、この茶色い粒々の一つ一つがカニの卵で「外子」と言われています。
食感は魚卵のようにプチプチしています。数の子などを想像しておらうとわかりやすいかもしれません。
この外子自体にはあまり味がないので、内子のように好き嫌いは生まれにくい食材かもしれません。