日本ではスキー、スノーボードをする人口が減っていて、かつて多くのスキーヤーで賑わっていたスキー場が閉鎖、っというニュースも最近目にします。

日本でのスキーブームは1980年代からで、1987年公開の映画「私をスキーに連れてって」のヒットともにバブル期には一気にスキー人口が増加し、どこのスキー施設も大盛況でした。また長野オリンピックが開催された1998年には1,800万人のスキー、スノーボード人口があったそうです。

しかし現在は最盛期の3分の1程度にスキー、スノーボード人口が減少しているそうです。理由はいろいろあると思いますが、まとまったお休みが取れない、取りにくい、混んでいる、高い、スキー以外の娯楽施設が充実しているのでスキー以外の場所へ、などいろいろあると思いますが、フランスでは日本のような大ブームや激減、っと言った現象はほとんどなく、スキーは今なお安定した冬の人気レジャーになっています。

フランスの学校は2月に2週間のスキーバカンスもあるせいか、冬から春にかけてスキー場は大賑わいで、バカンス前にはスキーへ行く話、バカンス後はその余韻に浸ってしばらくの間スキーの話で盛り上がります。お金にシビア、人混みや、人と同じは好きではないフランス人が毎年行き続けるフランスのスキー場とはどんなところなのでしょうか。

目次
フランス人のバカンス(休暇)
フランスのスキー事情

フランス人のバカンス(休暇)

スキー大国?フランスのスキー場はどんなところなのか実際に行ってみた
(画像=『たびこふれ』より引用)

バカンスが多い国、として有名なフランス。フランスの学校にはVacanses scolaire(バカンス スコレール)と呼ばれる学校休暇があり、だいたい6週間学校に行くと2週間の割合で休暇があります。

フランスの学校は9月に始まり、まず10月末から11月初めにToussaint(トゥサン)諸聖人の日の休暇が2週間。そして12月末のNoel(ノエル)から2週間のクリスマス休暇、その後2月にはスキー休暇と呼ばれる2週間の休暇。3月末から4月ごろにあるPaques(パック)復活祭の2週間の休暇。そして6月末から7月初めには約2ヶ月の夏休みがあります。日本と比べると圧倒的にたくさんの休暇があります。

このバカンス スコレールと呼ばれる休暇は夏休みとクリスマス休暇以外の休暇は、住んでいる地域によって毎年休暇の日程が変動します。フランス国内を3つのゾーンに分け、観光地や中心地、移動が集中しないように分散させ、快適にバカンスを過ごせるように。また観光地や中心地などは長い期間営業繁忙期が続くようにと、利用する側も、運営、経営する側もお互いにプラスのメリットがあるシステムを行っています。

このようなシステムは1971年から始まったそうで、ゾーンの数や地域を変えながら試行錯誤し、2015年に現在のA(主にフランス中部)、B(主にフランス北部と南部)、C(パリ近郊とフランス南西部)の3つのゾーンに分かれたそうです。それほどバカンスに情熱を注いでいるフランスで、夏のバカンスの次に、たくさんの人が休暇を取るのが2月のスキーバカンス!っと言われています。

フランスのスキー事情

スキー大国?フランスのスキー場はどんなところなのか実際に行ってみた
(画像=『たびこふれ』より引用)

12月末のクリスマス休暇から始まり、2月のスキーバカンス、4月の復活祭の休暇まではどこのスキー場も多くのスキーヤーで大騒ぎになります。フランスには現在、約350ほどのスキー場があり、 クリスマスやスキー休暇、復活祭のバカンス中は家族連れで大賑わいです。人気のホテルや宿泊施設は半年前には予約がほぼ埋まってしまいます。

たいていの人は夏のヴァカンスが終わるとスキーバカンスの計画!っというように常に次のバカンスの予定を立て、それを目標に日々を過ごしているようです。学生でなければバカンス以外の日程で行くことができるので多少節約ができますが、学生や子供のいるファミリーは日程は変えられないのであらかじめ念入りに調べて予約をしています。