目次
■散歩から学んだ、心の中に余白を作る大切さ
■僕にとっての隠れ家は、心の奥底に存在している
■散歩から学んだ、心の中に余白を作る大切さ

普段の生活では散歩をよくするんですが、単純に「幸せやなぁ」「気持ちいいなぁ」っていうモードになるんですよ。売店で買ったコーヒーが美味しかったとか、いつも新しい発見があって、その日の心の状態一つで出会う人や景色の見え方も変わる。それが本当に面白い。
以前の僕は、5歳の頃から役者の世界に憧れていたんで、「どうすれば活躍できるのか」という焦りからか、目をギラつかせながら戦ってました。ただ、眉間にしわを寄せて誰かと戦っても、何も自分の納得したものは生まれない。だからこそ、自分の中に余白を作ることはとても大切だと思います。誰かと戦ったりピリピリしたりするよりも、優しい気持ちになって笑っていたい。ゆっくりと心境が変化していく中で、散歩やボーっとする時間は、心穏やかになりながら、新しい刺激も受けて、アイデアや気持ちに気づく時間にもなってます。
たとえ散歩してなくても、自分が気持ちいい状態でいられたら、自分の好きなワードとか感覚がスッと入ってきやすくなる感じがするんですよね。大人になってそういう余裕を持てるようになったのは、自分だけの特別な空間を手に入れたような嬉しい気分ですね(笑)。
■僕にとっての隠れ家は、心の奥底に存在している

僕の中で隠れ家を定義するなら、自分の中で何の気負いもなく、自分らしくいられる特別な場所かな。そこにいる時は、安心して身を任せられるような。それが物理的な場所であれ、心の中のノスタルジックな場所であれ、いつでも好きな時に入ることができる。そうすれば、何かあっても、飾っていない本来の自分に戻って来られると思いますね。
楽しい思い出や誰かと過ごした時間を懐かしんだり、毎日が冒険のように感じられたり。そんな気持ちにさせてくれる場所・時間が、心の隠れ家なのかも知れません。例えば、地方に行くこともよくあるんですが、必ず散歩をしたくなるんですよ。ただ道を歩いてるだけでも、その土地が持つ息吹や鼓動が感じられて、いつも自分の心の機微に気づかせてくれる。こういう日常の中で、自分の心を感じられる場所が隠れ家なのかも。
でも、そんな隠れ家がどんどん大きくなっていったら、最高ですよね。出会うもの一つひとつが自分の隠れ家になっていく。そんなことを思い描くだけで、人生が楽しくなってくる。そういう世界観の中に入って、どんな時でも「好きにやろうぜ!」って感覚は常に大事にしてます。
大人になると、子どもの頃のような喜びはなくなるって思われがちですが、いくつになっても心を揺さぶられ、涙を流したり感動したりする。そう考えたら、「これからも青春がまだまだある」っていうワクワク感を実感することだってできると思います。