葉を切り運ぶのは農業をするため!
![農業をするアリって知ってる?キノコを育てるために葉を切り運ぶ「ハキリアリ」とはどんなアリ?](https://cdn.moneytimes.jp/600/400/zhmValreRHmcbWGoJxNAwSCvOsoWatIk/60a688b0-b642-4bfe-b61f-ed0d7e2ea5b7.jpg)
農業というと、生き物の中でも人間だけが行っている作業と思っていませんか?
しかし人間が農業を始める遥か前から、このハキリアリは農業をしていたんです。
葉は餌にも巣作りにも使わない
ハキリアリの名前の通り、木に登って葉っぱを切り落とすという特性があります。
この切り落とした葉っぱは巣に運ばれていきます。
このように言われると切った葉っぱは、餌もしくは巣を作る材料になっていると思いがちですよね。
しかし、ハキリアリはこの葉っぱを使って、なんとアリタケと呼ばれる菌類の栽培を行っているのです。
ハキリアリはキノコを育てる
ハキリアリは切った葉っぱを使い、どうやってアリタケを栽培するのでしょうか?
それは、地下の巣の中にある広大なスペースに答えがあります。
この空間まで葉っぱを運んできて、ハキリアリはアリタケの菌類を葉っぱに植え付けるのです。
アリタケは葉っぱの栄養分を使って増殖し、成長していきます。
こうして懸命に運んできた葉っぱで成長したアリタケを、ハキリアリは餌にしているのです。
アリタケを栽培するためには、一定の温度と湿度の条件が必要です。
ハキリアリが葉っぱを巣に運んでいるのは、生育に適した環境を維持するためという意味合いもあるのです。
ちなみにアリタケはハキリアリなしでは、生育も増殖もできません。
つまり両者は、相利共生の関係にあるといわれています。
まとめ
アリというと、集団行動をする生き物だというイメージはありませんか?
中でもハキリアリは分業制も整備されていて、まるで人間のようです。
実はこのハキリアリは、人間にも恩恵をもたらしているという話もあり、ハキリアリが葉っぱを切り落とすことで熱帯雨林の新陳代謝を高める効果があるといいます。
また、使い終わった葉っぱなど巣の中の大量のごみが腐葉土を生み出し、熱帯雨林の成長に貢献しているのだとか。
コーヒー農園の葉っぱを切り落としてしまうため、地域によっては農業害虫とみなされている場合もあるようですが、人間にとって有益な一面があるのでそこにも目を向けたいですね。
提供元・FUNDO
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