第三のチップが幅広いデバイスで超低遅延を実現
さらに素晴らしいのはこのポテンシャルを幅広い機器で使えることだ。通常Bluetoothなど特定の通信方式に対応していなければ改善できなかった速度や音質。CYBERBLADEはケースにチップを組み込み、中継機として利用することでこれを解消した。

PS5やNintendo Switchなどほとんどのゲーム機やMac、WindowsなどのPCとUSB-Cでドックを接続。すると原音ほとんどそのままがドックに入力され、独自の方式でイヤホンへと送られる。

こうすることで接続する機器に依存せずに高音質低遅延を体験できる。さらにこの方式(ASE接続)で接続中はケース蓋を回転させることで音量のコントロールも可能。普段充電のために置いておくだけだったケースにデスクトップ上での役割を割り当て、見た目もスタイリッシュに仕上げているのがAngry Miaoの真骨頂だ。
デザインだけで惚れ込むファンも多い
デバイスのデザインも他のワイヤレスイヤホンとは一線を画している。Angry Miaoの製品はそのデザインだけで世界にファンを作る完成度だ。

例えば、キーボード一つとっても斬新で他にはないデザイン、機能性が融合していて欲しいという気持ちを掻き立てられる。海外にファンが多いのも納得だ。

CYBERBLADEも例に漏れず、LEDの表情からフォルムまでイヤホンとは思えないデザイン性の高さとなっている。また前述したように、ドックとケースに充電以外の役割を持たせた点も大きい。

外出時は通常のワイヤレスイヤホンと充電ケースとして活躍するが、帰宅してドックに置けばそれはデザイン性の高い音量ノブとなる。デスクの雰囲気を損なわずに使い勝手の良いハードウェアとして機能するイヤホンは他にないだろう。
ユーザビリティも秀逸、悩ましいのは価格か
使い勝手もすこぶる良い。ケースを介した接続ではペアリングの必要もない。ドックに置いている状態でケースをダブルクリックするとBluetoothに切り替わりすぐにスマホで聴取ができる。

ノイズキャンセリングの利き方はイヤーピースにもかなり影響されるが、メモリーフォームタイプでしっかりと合わせれば十分な印象だ。

映画やゲームはもちろんだが、音楽も音源によってかなり解像度高く聞こえる。オフィスで作業中に利用するような場合、周りの声も聞こえるような状態で聴くと思うが、ノイキャンなし、小さめの音量でもASE接続ならかなり満足できる音質で聞こえる。しかも驚くほど軽い。これは耳を覆うタイプのヘッドフォンでは実現できない体験ではないだろうか。

機能性は申し分ないが、一般販売価格5万2000円と聞くと少し躊躇してしまう。デスクでも外でも統一して使うというユーザー、もしくは自宅がPCでAirPods的な使い方がしたかったという方なら買い替えで導入するのは良いだろう。またMacユーザーでも音質の向上や音量ノブとしてケースを使うユーザビリティにはメリットがある。

AirPodsは充電時がイマイチ…、『BCN+R』より引用)
最新の情報だが、12月23日から二子玉川の蔦屋家電、12月25日から新宿b8ta Tokyoにて製品を体験できるそうだ。気になった方は試聴して違いを体感するのが早いし確実だと思う。製品はMakuakeで販売中なので1月30日まではお得な価格で購入できる。

この技術による音質の違いは凄いので、購入しなくともぜひ体験してみて欲しい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)
■Profile
木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。
普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。
提供元・BCN+R
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