登山での水分補給はとても大切ですが、どのくらいの量を持っていくべきか、どのタイミングで補給すべきかご存知でしょうか?今回は、大体の目安の量や、水分補給の頻度、また登山中に水を確保する方法や、水場の水の濾過・消毒方法まで解説していきます!
登山での水分補給方法は?
登山に必ず必要になるのが水です。登山はイメージ以上にエネルギーを消耗する行動であり、汗も沢山かきますので、水は必ず用意しなければいけません。しかし、水が必要と言っても、どれくらいの量の水を用意すれば良いのか、どんなタイミングで水分補給すべきなのかが分からない方は沢山います。そこで今回は、登山での水分補給について解説していきます。後半ではおすすめの道具も紹介していますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
今回は文章で登山での水分補給について解説していますが、今回の記事の内容の一部は、上の動画でも解説しています。動画内で解説しているのは「山で水を確保する方法」と「山の水と下界の水との味」、「煮沸消毒の様子」です。動画で気軽に見たい方は、ぜひ見てみて下さい。また、その他にも登山に関する動画を沢山出していますので、気になる方は他の動画も見てみて下さい。
登山での水分補給方法
登山に必要な水の量は何リットル?
まず覚えておかなければいけないのが「登山に必要な水分の目安量」です。水分量は山や天候、季節、体の状態によっても変わってくるところではありますが、大体1時間動くのに500mlの水分があれば大丈夫でしょう。1時間で登り、1時間で下るなら1ℓとなります。しかし、料理に水を使う場合や、遭難に備えて余分な水を持っておくことを考えると、2ℓ程度は持っておいた方が良いでしょう。脱水症状になると危険ですので、十分な水の量を用意して下さい。
登山での水分補給方法①自宅から持っていく
はじめて登山される方は、自宅から水を持っていくと安全です。色々な場所で購入・補給できる可能性はありますが、知らない山では予想外のことがある可能性もあります。一番気軽に使える容器は「ペットボトル」です。500ml~1ℓの容器に水を入れ、何本か持っていきます。道具を揃える段階になったら、水筒・折り畳める水筒・ハイドレーションなどを購入するのが一般的です。もちろん、慣れてもペットボトルのままの方もいます。
登山での水分補給方法②山小屋の水を買う
登山に水を沢山持っていくと、重さで疲れが増します。なるべくなら運ぶ水の量は減らしたいところです。そこで活用したのが、山小屋で販売されている水です。人がいる山小屋では飲み物が販売されているのが一般的ですので、そこで買い足すと良いでしょう。登りの分だけ持って行って、下りの分は山小屋で購入すると楽になります。山小屋があるかどうか確認してから登山しましょう。
登山での水分補給方法③水場を利用する
山には水場があります。地図には「水」と記載されており、この水は飲める水ですので、活用出来ます。ただし、水場の水を使うのにはリスクもありますので、後述する煮沸消毒をして飲みましょう。また、季節によって水が少ししか出ていない場合もありますので、慣れていない内は水場の水を頼りにしない方が無難です。
山の水は味が違う?
先に紹介した動画内で、水場の水と下界の水でコーヒーを入れて飲み比べをしました。コーヒーは味が濃いので、動画撮影時には味の違いはあまり感じませんでしたが、実は山野水は美味しい場合が多いのです。水の味はミネラル分・鮮度・温度などで変わるのですが、水場の水はとても鮮度が良く、ミネラルや二酸化炭素も豊富、かつ冷たいので美味しく感じるとされています。また、登山中は疲れているのもあって、なお美味しく感じるでしょう。
登山での水分補給ペースは?
登山に持って行く水の量が正しくても、水を飲むタイミング・ペースを間違えて、一度に何リットルもとると良くありません。目安としては、30分に1回のペースで、100~200ml程度飲むと良いでしょう。仮に喉が渇いていなくても、少し飲んでおくことをおすすめします。水分補給は少しずつ小刻みに行うのがポイントです。