投資をしている方にとって多くの方は2022年は散々だったのではないでしょうか?金利がつかない預金より投資というのは長く言われてきたことです。政府はここにきてNISAを拡充し、第二の年金の柱とする気です。そのNISAは投資マネーオンリーであって貯蓄口座ではありません。だけど、買えば下がるかもしれない株式は心配性の日本人には宇宙人との対話のようなものです。その上、若い方からはそもそもの投資原資がないと言われるのがオチです。

東京証券取引所 Wikipediaより
ここで着実に上がってきたのが日本の不動産。特に人気のある所や利便性の高いところに注目が集まっています。東京都主要6区(中央、港、千代田、渋谷、新宿、文京)の中古マンションの70㎡換算の取引価格が1億円を超えたと報じられています。確かにこの6区に限らず、東京など一部の取引しやすい不動産の価格はこの7-8年、着実に上昇しており、結局、投資より不動産がいいのではないか、と意見される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、不動産はいくら値上がりしても不動産を複数持てる投資家層はともかく一つしか持っていない場合、他も上がっているので値上がりのメリットは取りにくいのです。また、値上がりするのはごく一部の人気エリア。少子化でリテールビジネスの変化、経済全体のチカラにも疑問符が出ている日本で不動産は主たる投資ターゲットになりません。
2022年当初、私は波乱の年を予想させて頂き、株価の予想は出来ないと申し上げました。事実は言うまでもありません。波乱です。では私がなぜ、1年前に波乱を予想したのか、と言えばコロナからの出口に於いて経済に「しわ」が寄ると考えたのです。
世の中の経済は平常時にすべてが機械的にスムーズに流れる前提になっています。ところがコロナが生み出した歪みとは