
モネ

ミッチェル
普通に見比べるだけですごく楽しいのだけれど、なんと言っても素晴らしい、というか貴重なのは、ほぼ全ての作品が、モネを含めて(!)額装されてないこと。1~2点、ごくシンプルな額装(というか枠)だったりガッツリ保護ガラスに覆われてる作品もあるけれど、ほぼほぼ生身。だからなのかしら、最近のアート作品への暴挙多発のせいなのか、監視員の数、いつもの倍くらい。
額装されていないからこそ、作品の生々しい息遣いがより伝わるし、作品への没入感もものすごい。
そつなく上手なセノグラフィーの中、2点のモネ越しに見える4点並んだミッチェル、の構造がとりわけ素敵。2人の画家が完全に響き合ってる。
この辺でもう、ワクワク満載というかテンション上がりまくりの中で、最後に、個人的に大興奮の作品が待っていた。
ブルー、モーヴ、オレンジのミッチェル大作の後ろからあらわれのは、同じ色彩を纏ったモネの3枚綴りグランド・デコラシオン(大装飾画)。
オランジュリー美術館にある8点のグランド・デコラシオン同様、ビロン館の庭に計画されたモネのためのパヴィヨンに飾られる予定だったそう。最終的に、オランジュリーに入ることもなく、バラバラに売られ、アメリカの3つの美術館が所蔵してる。
単体としても、ミッチェルとの見比べにしても、圧巻。ひゃ~すばらしい・・・。