物価上昇が止まらない今だからこそ、あらためて釣具代節約術を紹介したい。ポイントは3つの「R」だ。『もったいない』の精神で釣具代を上手に節約して、楽しいフィッシングライフを送ろう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

釣具代節約のための【リユース・リペア・リサイクル術】 物価上昇に負けない!

アングラーにも及ぶ物価上昇の影響

物価上昇が止まらない。資材やエネルギー価格の上昇や円安などその原因は複雑多岐に渡る。その影響は釣り業界にもおよび我々アングラーの活動も脅かしかねない事態になっている。相対的に実質賃金が減少し、釣具も値上がりしている今、持続可能な釣りライフを送るためにも節約できるところはなるべく節約したいところだ。

今回は筆者が日ごろ心掛けている釣具代節約術を紹介したい。ポイントはリユース・リペア・リサイクルの3つだ。共通点は日本人の美徳ともいわれる「もったいない」の発想。

釣具代節約のための【リユース・リペア・リサイクル術】 物価上昇に負けない!まだ使える仕掛けのパーツ(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

リユース

使えるものは再利用する。市販の仕掛けがオマツリなどでぐちゃぐちゃに絡まってしまい釣り場で使用不能になってしまったとき、そのまま捨ててしまう釣り人も多いと思うが、筆者は「もったいない」のですべて家に持ち帰り、ハリ・サルカンなどの金具類・ビーズ類などを分別し、使えるものは自作の仕掛けの素材として再利用している。

仕掛けの寸法などが書かれてある市販仕掛けのパッケージなどを捨てずにとっておけば、ハリスやエダスなどの太さや長さもすぐ分かるのでその通り再現すれば、新たに仕掛けを購入するよりも経済的。その上、釣り場でのごみ削減にもつながるのだ。

釣具代節約のための【リユース・リペア・リサイクル術】 物価上昇に負けない!寸法が書かれたパッケージ(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)

リペア

釣具が壊れてしまったときは、すぐに捨ててしまうのは「もったいない」ので、できるだけ修理して使用するようにしている。自分で直せないものでも釣具店の店員さんが直してくれることもあるし、釣具店を通じてメーカーのアフターサービス部門で修理してもらうこともある。とくに最近流行のライトタックルの釣り竿の穂先は細くてやわらかいので折れやすいものが多い。折れた釣り竿を釣具店に持ち込めば、保証期間が切れたものでも、数百円程度でトップガイドを瞬間接着剤で取付けてもらえる。

本来の竿の長さよりは折れた分だけ短くなってしまうが、少々の長さならば実釣で困るほどではない。トップガイドを接着する作業自体は自分でもできるのだが、サイズが合うものを探すには現物を店舗に持参するのが一番だ。

先日も筆者が某大手釣具チェーン店に穂先が折れた竿を持ち込むと、同じように竿先を直してもらっている先客がいたので、「お揃いですね」と笑い合った。

釣具代節約のための【リユース・リペア・リサイクル術】 物価上昇に負けない!修理してもらった穂先(提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)