アイナメは、真冬でも狙える数少ないターゲットのひとつとして、投げ釣り師に人気がある。特に岩礁帯を中心に潜んでいるので投げ釣りで狙うとなると、根掛かりが付きもの。今回はそんなアイナメ釣りの基礎知識と根掛かりの対策法、入門者にも手軽に使えるオススメ市販仕掛けなどを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター奥野太郎)
アイナメ(アブラメ、アブラコ)の生態
アイナメ(関西圏ではアブラメ、北海道や東北ではアブラコ)は主に岩礁帯や防波堤のテトラ周辺、そしてナワバリとなる沈み根の多い所に潜んでいる。
![「投げ釣りでアイナメを釣ろう」 5つの市販仕掛けを使い分けて攻略する方法](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/12/390c7cd6fbc1eea3b8d49b365acbd63b.jpg)
食性としてはエビやカニ、ゴカイなどのイソメ類、あるいは小魚といったものを主なエサとした肉食で、その食性を活かしたルアーで狙うスタイルも人気。
生息域は日本各地に生息するが、低水温を好み北海道や東北地方ではサイズ、数ともに期待できる。関東以南では生息数が少ないので、私のような関西エリアのキャスターにとっては憧れの地とも言えるが、釣り場選びと仕掛けを工夫すれば、こちらでもポン級(ビール瓶に例えられる30cm以上のサイズ)を狙うことができる。
アイナメ釣りの時期
寒い地域では年中釣ることもできるターゲット。それ以外では乗っ込みを迎える晩秋から春までがベストシーズンになり、高水温期は適水温の深場に落ちるため狙いづらくなる。
アイナメ釣りの時間帯
基本的に昼行性の魚で朝夕のマズメ時や日中に活発になると言われている。ただ、場所や条件によっては夜に釣れることも多い。また、潮が動く時間を意識して釣行するのも重要になる。
アイナメの釣れる場所
ナワバリ意識が強いアイナメが住みかとする場所は、平坦な砂地ではなくゴツゴツとした岩場や海藻など。そのようなストラクチャーの多い釣り場が基本となる。
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堤防の場合なら沈み根やテトラなどが存在する場所。磯なら比較的平坦な場所がないと投げ釣りでは狙いづらいので、砂地が入り混じる釣り場などを選ぼう。
アイナメ釣りのエサ
魚の切り身やスナモグリ、ユムシなどのエサでも釣れるが、メインは虫エサ。匂いの強いイワイソメ(マムシ)や動きのいいアオイソメがよく使われる。また、エラコと呼ばれる東北や北海道のご当地エサも、アイナメの特餌として知られている。
アオイソメ
アオイソメを使う場合の付け方は房掛けがオススメ。口からハリを刺して、2~5匹付けよう。ボリュームが出せてよく動くので、遠くからでもアピールできる。
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イワイソメ(マムシ)
イワイソメもアイナメに非常に有効で、少し高価ではあるが必ず持参したいエサだ。付け方は匂いでアピールするエサのため1匹がけ。硬い頭の部分を切ってハリを刺し、チモトの2~3cm上までたくし上げ、まっすぐになるように付ける。
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