2023年も“10月並み”の値上げが!?
12月12日に日銀が発表した11月の企業物価指数は、前年同月比9.3%増と8カ月連続で過去最高を更新した。円安は一時期のほどの過熱ぶりはみられず落ち着きを見せているものの、エネルギー価格の高騰が電気料金の値上げなどに表れている。そのため企業物価の上昇は、タイムラグをもって消費財の価格に今後も転嫁されていくとみられる。
2023年は1月に514品目、2月には3269品目の値上げが控えている。とくに、2月は2022年度の2倍近くの品目が値上げする予定で、2022年中で値上げ品目数が最多の「値上げのピーク」となっていた10月の6699品目に次ぐ、2番目の多さとなる。
また、2023年の1~3月までの食品値上げ累計数は4423品目、平均値上げ率も17%となっている。現時点で値上げのスピードはこれまでにない速度や品目数で拡大していく見通しだ。2023年も引き続き世界情勢や政治経済動向を注視しつつ、生活防衛を行っていく事が不可欠となる。
提供元・DCSオンライン
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