かつては幻と言われた伊勢湾奥のキジハタ。それが最近は数も増え、狙って獲れる魚になりつつある。アジ狙いで三重県四日市市の霞ケ浦ふ頭に釣行した際、うれしい外道としてヒットしてきたので、日をあらためて狙ってみた。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
霞ヶ浦ふ頭でライトゲーム釣行
現地に到着したのは11月2日の午後7時半。早速PEライン0.18号のメバルタックルに1.5gのジグヘッドを結び、マルキユーのパワークラブをセットする。キジハタ相手になめたタックルだと思われそうだが、もちろんこれには理由がある。
キジハタのポイントといえば一般的にはテトラ帯などのイメージだが、今回狙うのは足場のいいふ頭周り。底さえ切ってしまえば根ズレの心配もない。しかも、ガチなタックルで狙っている周りアングラーより、アジ狙いの外道でヒットするケースの方が多いような気がする。
![堤防ルアー釣りで30cmキジハタ手中【三重・霞ケ浦ふ頭】 カニ型ワームで狙い撃ち](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/12/20221216cb2502.jpg)
もちろんガチのアングラーは狙っているサイズが違うので、ヒットが少ないのも当然ではある。数が増えているとはいえ、それは主に中小型の話。大物に限定すれば、まだまだ高確率とはほど遠いターゲットなのだ。
前回釣れたキジハタは20cm強だったが、キャッチした際に口の中から小ぶりのカニを吐き出した。そのカニをジグヘッドに付けて投入したら同寸がもう1匹釣れたので、今回はそれをヒントに作戦を立ててみた。
リフト&フォールで誘う
狙うのは捨て石周りと岸壁際。小さなカニのワームをボトムレンジまで送り込み、クロダイを狙うようにフワフワとリフト&フォールで誘っていく。当然ながら重いジグヘッドは使えないので、必然的にタックルもライトになる。
キジハタに限らず、根魚は広く探ってナンボの釣りだ。心配なのは根掛かりだが、これが意外にも少ない。というのもワームの幅が広いので、ジグヘッドの硬い部分が障害物にスタックしにくいのだ。そのため、荒い捨て石周りも大胆に攻めることができる。
例年ならそろそろカサゴが活発化してくる時期なのだが、今年は接岸が遅れているのかアタリ自体は決して多くない。とはいえ、それはアタリが出れば高確率で本命ということでもある。
移動しながら丁寧に探っていくと、壁際での着底間際に怪しい違和感があった。底から軽く持ち上げ、再びフォールさせると明確なアタリ。これはもしや?