目次
■①【1998年決勝】横浜VS 京都成章
■②【2006年決勝】早稲田実業 VS 駒大苫小牧

毎年、野球ファンの胸をアツくさせてくれる夏の甲子園。100年以上もの歴史を持っており、球児たちの全力のプレーや予想できない試合展開など、これまでに多くの人々を魅了してきた。

今年も8月6日から「第104回全国高校野球選手権大会」が幕を開けたが、どのような感動をもたらしてくれるのだろうか……。

今回は、かつて野球少年だった筆者が思う、夏の甲子園ベストゲームを5つ紹介する。あの頃の思い出を胸に、ぜひ新しい名勝負にも期待してもらいたい。

■①【1998年決勝】横浜VS 京都成章

【今年はどうなる…!?】最高に盛り上がった夏の甲子園ベストゲーム5選
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

まずは、20年以上も前に繰り広げられた名勝負を紹介する。

甲子園の決勝戦、横浜と京都成章との戦いは3対1で横浜が優勝を飾ったが、特筆すべきは横浜のエース・松坂大輔がノーヒットノーランを達成したことだ。

ただ、決勝に辿り着くまでの道のりは、容易なものではなかった。準々決勝ではPL学園との勝負で延長17回まで戦い、松坂の投球数は250を数えたという。続く準決勝では9回に2点ビハインドの状態で松坂が登板し、サヨナラ勝ちへのキーマンとなった。

間違いなく甲子園のベストゲームとも言える一戦。力強いピッチングを見せる松坂の姿に、勇気や感動を与えられた人は少なくないだろう。

■②【2006年決勝】早稲田実業 VS 駒大苫小牧

中田翔や大嶺祐太といった数多くのスターが誕生した2006年の甲子園。特に注目を集めたのは、早実の斎藤佑樹と駒苫の田中将大である。

この試合をベストゲームに選出した理由は、延長15回を迎えても両校が一歩も引かず、再試合になったこと。斎藤と田中の投げ合いは、手に汗握る戦いであった。特に“ハンカチ王子”の愛称で親しまれた斎藤を擁する早実は、甲子園で優勝したことがなく、注目度はそれほど高くはなかった。しかし、試合を勝ち進むにつれて、チームや観客の熱気が増し、決勝までたどり着いたのだ。

決勝再試合、結果は4対3で早実の勝利。駒苫の最後の打者としてバッターボックスに立った田中は、斎藤の投げる球にフルスイングで三振したが、決勝を飾るにふさわしい名勝負であった。