「ワールドカップ(W杯)」カタール大会は日本でも大いに盛り上がったが、気になるのが各国出場選手の年俸だ。世界中の人たちが視聴し熱狂するW杯で活躍しているサッカー選手は、いったいいくらぐらいの年俸をもらっているのだろうか。そして、年俸トップは?

フランスのエムバペが1億2,800万ドルでトップに

米国経済誌「フォーブス」が2022年10月に発表した「22~23年シーズン・サッカー選手年収ランキング」 によると、フランス代表でパリ・サンジェルマン所属のキリアン・エムバペ(23)が今季トップ選手に輝いた。税金や代理人手数料込みの収入は、1億2,800万ドル(約186億円)になるという。

内訳は、今季年俸に契約延長した際の契約金を加算したものが1億,1000万ドル(約160億円)。さらにナイキやディオール、高級ウォッチのウブロ、サングラスのオークリー、EAスポーツのソラーレ、サッカーカードのパニーニなどのスポンサーが支払う計1,800万ドル(約26億1,000万円)が上乗せされる。

エムバペは2018年のW杯ロシア大会の決勝でクロアチアを破り、フランスを20年ぶりとなる優勝に導いた立役者として、最優秀若手選手賞を獲得。わずか19歳だったにもかかわらず、世界にその名を轟かせた。今大会でもフランスのエースとして、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ(35)と得点王を争うなど大活躍している。

2021年5月にフォーブスが発表した「世界で最も稼ぐスポーツ選手トップ10」 では、メッシが1億3,000万ドル(約168億円)と、NBA(米プロバスケットボール)など他のスポーツ選手も押さえて1位となった。今回のエムバペの1億2,800万ドルという数字は、この時のメッシにはわずかに及ばないものの、肉薄したものとなっている。

2014年以降はメッシとロナウドが独占

年俸ランキングトップの座は、2014年からメッシとポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド(37)が独占 し続けてきた。しかし、今回の2022年10月の発表によれば、メッシは2位で1億1,000万ドル(約160億円)、ロナウドは3位で1億ドル(約145億円)と、ともにランクダウンしてトップの座をエムバペに譲ることになった。エムバペの年俸は、2位のメッシを800万ドル(約11億6,800万円)上回っている。

ただ、2014年以降にメッシとロナウドがトップ争いを繰り広げ、一時代を築いたのは間違いない。これからの展開次第では、今回のトップ3が入れ替わる可能性もあるだろう。

昨年に比べエムバペは約3倍と驚異的なアップ

1年前の2021年9月にフォーブス誌が発表した年俸ランキング では、1位がロナウドで1億2,500万ドル(約137億円)、2位がメッシで総額1億1,000万ドル(約122億円)。エムバペは4位の4,300万ドル(約46億円)だった。わずか1年間で、エムバペの年俸は4,300万ドルから1億2,800万ドルへと、約3倍という驚異的アップを達成したことになる。

サッカー界の2大スター選手であるメッシとロナウドは、年齢もあって今回のカタール大会が最後のW杯出場となるようだ。一方、23歳と若いエムバペは今後も長くW杯で活躍できるわけで、年俸もさらに上がっていくことが予想される。 

またW杯では各国とも、何回戦まで進んだかによってチームや選手に支払われるボーナス金額が変わってくる。優勝や準優勝、ベスト4など上位進出を果たした国の選手は、注目度が上がるだけでなく収入アップにもつながるだろう。

まとめ

前回のロシア大会は、世界中のおよそ36億人が視聴したとされる。また、今年5月にFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、全64試合が行われるカタール大会はおよそ50億人が視聴するだろうとの見通しを語っている 。

各国のトップ選手たちにとってW杯は自分への注目度を高める最高の機会であり、ここで活躍することは巨額の報酬を手にできるまたとないチャンスといえよう。

執筆/渡辺友絵

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