JAXAが開発したオンボード高性能計算機を搭載し、軌道上実証へ
12月16日には、JAXAの「小型技術刷新衛星研究開発プログラムの新たな宇宙利用サービスの実現に向けた2024年度軌道上実証に係る共同研究提案要請」においてQPS研究所の提案が採択されたことが発表されました。
このプログラムでは、JAXAが研究開発を進めている「ソフトウェアプラットフォーム」を搭載したオンボード高性能計算機をQPS研究所が製造する小型SAR衛星に搭載して軌道上での技術実証を行い、技術を活用した新たなサービス構想を協力して実証することを目的としています。
QPS研究所の小型SAR衛星には、JAXAとSARセンサを専門とする技術会社アルウェットテクノロジーが共同開発した軌道上画像化装置が標準搭載されています。

(画像=『宙畑』より 引用)
この軌道上画像化装置が軌道上で画像化したデータを、JAXAが提供するオンボード高性能計算機のAI機能を用いて検出・推論した結果をいかに迅速にユーザーに提供できるかを実証します。
JAXAはオンボード高性能計算機に加えて、最大200kgの小型衛星の打ち上げ機会をQPS研究所に提供します。
提供元・宙畑
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