ところが、7日に大統領官邸に閣僚が招集された。そこで閣僚が驚いたのはカメラとスポットライトが用意されていたということである。それを閣僚のひとりが後日メディアに語った。同閣僚がその時のシーンを語っている。それによると、労働大臣のアレハンドロ・サラス氏が大統領に向かって「それをしてはいけない」と窘めていたそうだ。ところが、その一方で首相のベッツィ・チャベス氏と前首相のアニバル・トッレス氏はカスティジョ大統領の意向を強く支えていたという。
広報担当チームの2か所からの情報によると、ペルーテレビ局のスタッフを官邸に入らせたのは首相のベッツィ・チャベス氏で、大統領のメッセージを生放送で中継させる為だったという。更に、首相と前首相の両氏はカスティジョ大統領が語った内容に同感していたそうだ。しかも、この二人は大統領が読み上げた演説文を用意するのに手伝ったらしい。
即ち、前日の大統領の罷免決議案に反論する姿勢を維持するのではなく、その姿勢が一日経過した途端に180度変化して議会を解散させるという方向に移行させたということだ。それを支持したのは首相と前首相の二人であったという。