アルゼンチンの賞金は約58億8,000万円、総額賞金も史上最多

FIFA(国際サッカー連盟)が今大会に投入する総額賞金は史上最多の4億4,000万ドル(約616億円)で、優勝国は4,200万ドル(約58億8,000万円)の賞金を獲得する。前回のロシア大会と比べると総額賞金は4,000万ドル、優勝国賞金は400万ドル増加し、いずれも過去最高額となった。

準優勝国の賞金は3,000万ドル、3位は2700万ドル、4位は2,500万ドルとなる。ベスト8が1,700万ドル、ベスト16が1,300万ドルで、1次リーグ敗退でも900万ドルの賞金を得られる。さらに事前準備費用をカバーするための参加費として、各国とも150万ドルを手にできる。

今回の大会で16強となった日本は、賞金1,300万ドルを受け取る。同じくベスト16だった前回ロシア大会の1,200万ドルから100万ドル増となった。

では、このように巨額にのぼるWカップの賞金を、FIFAはどこから捻出するのだろうか。資金源とされるのはテレビ放映権料とスポンサー料で、総額賞金のおよそ10倍にもあたる金額が集まるという。ただ、賞金額が増すにつれ、放映権料なども毎回うなぎ上りのようだ。

日本代表選手の報酬金額は?

日本でサッカーがプロ化する前のアマチュア時代、W杯に出場する日本代表選手は無報酬で参加していたという。それぞれが所属する企業などから有給休暇を取得して大会に出場し、経費の一部を自費で賄うことも多かったといわれている。その後、一部主力選手たちがJFA(日本サッカー協会)に待遇見直しを訴えてきたことなどで改善に向かった。

JFAは選手の日当や勝利ボーナスなどの報酬を明記した「日本代表選手ペイメント規定」を2011年に公表。年々金額は変わり規定も更新されているが、公表は一度だけで以後は非公表だ。

2011年の「日本代表選手ペイメント規定」を見ると、W杯は最上級のSランクで、試合の勝利ボーナスは200万円、引き分けは半額となる。勝利ボーナスは優勝が5,000万円、2位が3,000万円、3位が2,000万円、ベスト4が1,000万円、ベスト8が800万円、ベスト16が600万円。出場権獲得ボーナスも定められ、1人当たり最大1,000万円が設定されている。日本代表チームへの招集期間に対する日当については、「1日1万円」との表記がある。ただ、これらは10年以上前の金額のため、現在はもっと増加している可能性が高い。