慌ただしい年末業務など、注意散漫になりがちな12月

フィッシング詐欺は、日本において拡大傾向にある。2022年6月にフィッシング対策協議会が発表したレポートによると、2021年下半期のフィッシング届け出件数は30万件にものぼり、2017年にはごく少数だったが2020年から急激に増えている。その内訳の多くは、今回のオリコ同様に金融機関を装ったメールとフィッシングサイトへの誘導する手口だ。
ただ、詐欺組織は金融機関だけにターゲットを絞っているわけではないようだ。近年のネットショッピングやフリマサイト利用の普及もあり、EC系ブランドを装ったフィッシングの報告件数は増えている。
2021年には金融機関系を上回り、報告件数の半数以上をEC系が占める結果となった。人々の生活動線を分析し、巧みに情報を抜き出そうとする詐欺組織に対して、さまざまな包囲への警戒が必要な時代になったと言える。
また、12月は1年のうちで、とくに忙しくなる時期である。仕事や家事に慌ただしく対応していると心身ともに疲弊し、ふとした時に正常な判断ができなくなる可能性もある。加えて、フィッシングの入り口となりメールも、年末に多く寄せられる挨拶メールにまぎれこみ、注意散漫な状態で判別漏れをしてしまうかもしれない。
何かと忙しくイベントも多い12月。心理状態の起伏が大きくなりがちだが、よい1年として締めくくれるよう、フィッシングの存在を念頭におき気を引き締めながら過ごすことが重要だ。
出典元:オリコをかたるフィッシング (2022/12/09)【フィッシング対策協議会】
出典元:フィッシングレポート 2022(PDF)【フィッシング対策協議会】
●ご注意事項とフィッシング事例【オリコ】
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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