夏から秋にかけて「幻」と呼ばれるカツオの子どもが島の周りを回ります。島では「ウブス」と名付けられているそのカツオは本名を「スマカツオ」と言います。今回はどんな食べ方をしても美味しいスマカツオを「ヅケ(漬け)」にしましたので、それをリポートします。
スマカツオってどんなカツオ?
![【連載】釣って食べるシリーズ第14弾!ウブスを堪能する!](https://cdn.moneytimes.jp/600/400/lOZJelSrkIGVVpWPSXMCPNURImeJunFJ/db433e80-4685-42e6-b9e4-832725e5efa7.jpg)
(画像=『暮らし〜の』より引用)
魚の形で一番美味しそうなのがマグロやカツオなどに代表される「砲弾型」ですね。今回の食材の「ウブス」も砲弾型の美味いヤツなんです。本名を「スマカツオ」と言い、一部のルアーマンには憧れの魚になっています。なぜこれが憧れになるのかといえば、とにかく「美味しいから」というのが第一の理由になります。腹に黒星が出ることから「やいと(お灸)」などと呼ばれたり、kuma10の実家では「キツネ」と呼ばれることもあります。それはマグロのトロだと言って食べさせてもバレないからだとオヤジに教わりました。
今回のスマカツオ釣行
スマカツオの釣り方
突然小型遊漁船を持っている近所のオジサンに「おい、ウブス釣りに行くぞ」と朝5時に玄関のドアを叩かれて、そのまま拉致されて船に乗せられたものですから今回は写真が撮れませんでした。「カイジか!」と突っ込むのが精いっぱいでした。出港は早朝5時30分。魚場は海上に岩が突き出している立ち神周り。釣り方はトローリング。とにかくザワザワしっぱなしの1時間でした。
伝統漁法
釣り方は今風に言えば「トローリング」なのですが、どちらかといえば「カッタクリ」に近い釣り方です。奄美の漁師さんが「のうまき」と呼ぶ木枠の糸巻きから直接ルアーを海に流して釣る方法です。魚の湧いているところを見つけて仕掛けを流していきます。アワセは無し。船を微速で流していると勝手に針掛かりします。それを手繰り上げて魚を外したらまた流すの繰り返しです。あっというまに40匹ほどの釣果がありました。