クリスマスの楽しみ

クリスマスは24時に花火が上がり、シャンパンかシドラ(りんごの甘い洋酒)で乾杯します。
事前に家族でくじを引き、割り振りを決めてプレゼントを用意しています。誰が用意してくれたプレゼントかは不明ですが、パパノエル(サンタクロース)からのプレゼントとして、25日に切り替わる24時に乾杯した後、もれなく全員にプレゼントが配られます。
日本では、クリスマスの日に目が覚めると枕元の靴下にプレゼントが入っていると思いますが、アルゼンチンでは1月6日の「三賢者の日」に目が覚めると子供たちの枕元にプレゼントがあるという風習だそうです。
私は今年、黒の使いやすいトップスをパパノエルからいただきました。子育て中だと汚れることが多いので、黒のトップスは本当にありがたいです。私が買ったプレゼントは、妹の彼氏のお母さんのもとへ。この時期なので、ロクシタンのハーブの香りがするハンドソープを選びました。このプレゼント交換はクリスマスの一大イベントで、家族みんなでとっても盛り上がります。
クリスマスのプレゼント交換は、我が家だけでなく一般的な行事です。やり方やルールは家族によって違いますが、毎年12月20日過ぎにはショッピングセンターはプレゼントを両手一杯に買う人で溢れています。また12月23日は、一晩中ショッピングモールは営業していて、プレゼントを買い忘れることがありません。
クリスマス・年末年始の街の様子

アルゼンチンでは、12月から1月はバカンスのシーズンです。季節は夏真っ盛り。南米の夏は日差しが強く、湿気のある日は何をやってもはかどりません。最近は景気もひどく悪いため12月初めから休暇を取る人は少ないですが、12月・1月は開いているお店もまばらで街全体が休暇モードです。
もしこの時期にブエノスアイレスへの旅行を検討している場合は、あらかじめ行きたいお店のバカンス情報を確認した方が良いでしょう。特に12月24、25、31日、1月1日は営業しない確率が高いです。住宅地に人は少なく、メイン通りのコリエンテスにある劇場は、多くの演目をブエノスアイレスの避暑地として名高いマル・デル・プラタに移動して開演します。
一般的な市民には、車で数時間の海辺のリゾート、マル・デル・プラタが人気です。ハイリッチな避暑地としては、隣国ウルグアイのプンタ・デ・エステが好まれます。バカンス明けの人々は、肌を小麦色に焼き、颯爽と肌を露出しています。肌が白いままだと「バカンスにも行けないとは可哀想!」という目線が他人から向けられるのだそう。
強い日差しから肌を守るために日焼け止めを塗ってもこんがり焼くのがアルゼンチンの夏の肌の魅力。
バカンスに行けなかったのか、バカンスでの焼き加減が足りなかったのか、この時期は市内の公園には水着姿の人が日光浴する姿を見かけます。老若男女、アルゼンチンでは公園で水着姿になることに抵抗はないようです。こんがり焼いた肌にミニスカートを履いて、颯爽と歩くご年配の女性を見掛けると私はいつも未来に勇気が持てます。
地球の反対側の年末年始の様子はいかがだったでしょうか。
日本のような盛大なイベントなどはありませんが、家族という小さなコミュニティをとても大切にする、アルゼンチンらしい年末年始のご紹介でした。
文・写真・AKANE/提供元・たびこふれ
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