そういう人が、東アジア人に対しては、場末のチンピラのような差別語を堂々と使い、公共の電波で流してしまう。こうやって東アジア人に対しては堂々と差別をやるのがドイツの実態なのです。

この件はドイツでは大事件にはなっていませんし、スポンサーからも苦情が出ていません。つまりこれがドイツの本音です。東アジア人、日本人は馬鹿にされていい、差別語を使っても構わない。

こういう番組をみたドイツの子供や一般人は「そうだよ、東アジア人にはこういう言葉を使ってもいいんだ」と思い込みます。アフリカ系、LGBTQ、ユダヤ人には絶対に言わないような差別語を堂々と使うようになるのです。

そして「なんで怒るの?」「ただのジョークだよ」というのです。

そういう感覚なのです。

こういう感覚がエスカレートしたのが、コロナの最中に発生した東洋系の老人や若い人への殺害事件や殴打事件です。

「世界のニュースを日本人は何も知らない2」(ワニブックスPLUS新書)では、北米や欧州での東アジア人撲殺事件や、顔が変わるまで殴られたイギリスのマレーシア系弁護士、学生などについて紹介しています。

暴力事件があったのに、各地では東アジア人を守ろうとか、差別はやめろという運動は起きませんでした。

一切です。一切ありませんでした。

一方で、アフリカ系への差別を糾弾するBLMは大騒ぎしていたのです。大坂なおみさんも東アジア人への差別にはだんまりでした。

マスコミは暴力事件を無視しました。老人は日中に大勢の人の前で殴り殺され、学生の女の子は顔が変わるまで殴られたのにです。そして誰も助けなかった。

日本の左翼の人々は、やたらと「ドイツを見習え」といいますが、日本のテレビ局は外国人に対して、こんなひどい差別語を堂々と放送しません。

こんなドイツの、いったい何を見習えというのでしょうか?