4位:ジャーメイン良
2021シーズンのJ2得点王で磐田J1昇格の立役者であったFWルキアン(アビスパ福岡)が移籍したり、ルーキー時代から期待しながらも2021年冬に手放したFW小川航基(横浜FC)が今季J2得点王と大暴れするなど、放出した選手の大きさに気付かされたこの1年。補強の出来ない今、覚醒の期待も込めて手放したくないのはFWジャーメイン良ではないだろうか。2022シーズン挙げたゴールは3と決して多くはないが、いずれも途中出場から試合終盤でのゴールと勝負強さと決定力には大いに期待が持てる。攻撃面も建て直しが必要なだけに、高い得点能力を持つジャーメインの慰留は重要と言える。
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3位:松本昌也
主に左サイドを司るMF松本昌也。一方で、右でも中央でもプレーできポリバレントな選手ともいえるだろう。降格に伴う選手の流出も見え隠れする状況の中、複数ポジションを高いレベルでこなせる能力の高さは、松本への慰留の優先順位が高い大きな理由の1つだ。新監督の考え方による部分も多いが、移籍期間が明けチームが始動したとき松本をフィールドのどこに置くのか。それによって来季の磐田の戦い方を見ることができ、浮沈をも左右すると言っても過言ではない。
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2位:上原力也
2022シーズン、ベガルタ仙台での期限付き移籍から帰還したMF上原力也。主力選手として多くの試合に絡んだが、クラブやサポーターからすれば、ポジション的にも仕事ぶりからしてもチームの心臓であり顔として今以上の活躍を期待する選手ではないだろうか。ボールの供給役としては、元日本代表であるMF遠藤保仁の存在は確かに大きい。しかし、42歳という年齢的に90分間高いクオリティでプレーできる保証はない。だからこそ、視野の広さと正確なパスやクロスを供給できる上原には、遠藤に代わり磐田の未来を作る選手としても残留が求めれらる。
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1位:鈴木雄斗
2022シーズン、チーム最多の6ゴールを挙げたMF鈴木雄斗。さらにアシストも4つでチームトップ。文句なしで今季磐田の攻撃を牽引した選手と言える。得意の裏への抜け出しはスタート位置がサイドだからこそ、DFは捕まえづらく一気に好機を演出できる。もちろん抜け出し以外のプレー精度も高く、中央付近であればゴールに直結するプレーに関われる。明確な点取り屋、得点源がいない磐田だからこそ、鈴木の高い攻撃力は決して失ってはならない武器と言えるのだ。