衣類にしわができてしまった時、アイロンを使ってしわ取りをするのが一般的ですが、ナイロン生地は熱に弱いため注意が必要です。そこで、ナイロン生地のしわを取るなら、ドライヤーを使うと便利で簡単。今回はドライヤーを使ったしわとりの方法と注意点をご紹介いたします。
目次
ナイロンってどんな素材
ドライヤーでしわを伸ばす方法
ドライヤー以外でしわを取る方法
ナイロン生地の扱い方に注意しよう
ナイロンってどんな素材
しわになりにくくお手入れが簡単
ナイロンは石油を主な原料とした合成繊維で、摩擦に強く耐久性に優れた素材です。弾力性があり、引っ張っても簡単に破れないことから、スポーツウェアやバッグなどのアウトドアグッズによく使われています。
また、ナイロンはしわになりにくく、家庭で簡単に洗濯ができるのもメリットです。薬品やカビ、油などの汚れが付着しにくく、お手入れが簡単な生地として人気があります。
ナイロンはさまざまな製品に使われている
ナイロンは染めやすく発色がいいことから、スポーツウェアやアウターウェアーなどさまざまなファッションに取り入れられています。その他にもレインコートや傘などのレイングッズ、リュックやバッグ、ポーチや財布、ペンケースなどの小物など、日常でナイロン製品を見ない日は無いでしょう。
また釣り具や車のシート、カーテンなどさまざまなところに使用されているありふれた素材です。
ナイロンは熱に弱い
ナイロンの最大のデメリットは熱に弱いことで、高温のアイロンや衣類乾燥機などを使うと変形したり、場合によっては溶けてしまったりすることがあります。また、直射日光に当てて干すと、変形や変色を起こすこともあるので注意が必要です。
さらに、ナイロンは保湿性が低く水分を吸収しにくいため、汗をかくとベタ付きが感じられます。静電気も起こしやすいので、インナーや夏用の衣類には不向きです。
しわをドライヤーで取る方法をご紹介
ナイロンは、比較的しわになりにくい素材ですが、収納や洗濯の方法を間違えると、しわが生じてしまいます。ポリエステルや天然繊維の素材であれば、アイロンを使ってしわ取りができるのですが、ナイロンは熱に弱いためアイロンをかけるには注意が必要です。
そこで、ナイロンのしわ取りとしておすすめなのがドライヤーを使う方法です。アイロンに比べると、ドライヤーは簡単で効果的にしわが取れます。本記事ではドライヤーを使ったしわ取り方法をご紹介します。
ドライヤーでしわを伸ばす方法
ドライヤーで簡単にできる
ナイロンは熱に弱いのでアイロンをかけるのが不安という方は、ドライヤーを使ってしわ取りをするのがおすすめです。アイロンは生地に直接当てて使うので熱が伝わりやすいのですが、ドライヤーは温風を当てるだけなので生地が傷みにくく、効果的にしわ取りができます。
ドライヤーでしわを伸ばす方法は簡単で、生地を濡らしてドライヤーで乾かすだけできれいになります。生地を濡らすときは、霧吹きがあると便利です。
①霧吹きで生地を濡らす
最初に、しわになっている部分に霧吹きをかけて濡らします。霧吹きの中身は、水の他に消臭スプレーやリネンウォーターを使ってもいいでしょう。香り付きの液体なら、しわを伸ばしながら生地に香りが付けられます。生地が湿るまでしっかりと濡らすのがポイントです。
水に濡らす部分が汚れていると、乾かした後に輪じみになる場合があるので、濡らす前に生地が汚れていないか確認してください。
②ドライヤーの温風を当てる
次にドライヤーを温風にセットし、ナイロン生地に当てていきます。ドライヤーを使う時は、しわになっている部分を伸ばしながら、ゆっくりと温風を当てるようにしてください。生地が乾いてしわがなくなったら、仕上げに冷風を当てると、しわが戻りにくくなります。
ドライヤーを使う時の注意点
ドライヤーを当てるときは、最初から高い温度に設定せず、様子を見ながら慎重に当ててください。ドライヤーを近づけ過ぎるたり、高温の風を長い時間当てていると生地が傷んでしまうので、少し離れたところから当てるのがおすすめです。
またドライヤーを当て続けていると、ファスナーなどの金具部分が熱を帯びてくるので、急に触れないようにしてください。
収納にも気を付けよう
しわが取れた後、折りたたんで収納すると折りじわが付いてしまうので、なるべくハンガーにかけて収納するようにしましょう。また、ナイロンは防虫カバーをかけると、袋に含まれる酸化防止剤と反応して生地が黄ばんでしまうので、カバーをかけずに通気性のいい場所に収納するようにしてください。