「アンバサダーマーケティング」について、詳しく知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか?最近は多くの企業が、イメージキャラクターとして著名人を商品・企業のPRとして起用しているため、実は知らず知らずにアンバサダーマーケティングに触れているのです。
例えば、ネスカフェの「ネスカフェアンバサダー」。言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、ネスカフェは実際にアンバサダーマーケティングを成功させ、10万人のファンを獲得したと言われています。
このように大きな成果を得られる可能性を秘めたマーケティング手法の一つですが、単に著名人を起用して知名度を広げているだけではありません。むしろ、それだけではマーケティング施策として上手くいかないケースもあるでしょう。アンバサダーマーケティングには、知名度の獲得以外にも本当の狙いや施策としてのメリットがあるのです。そこで、この記事では以下のトピックについて解説します。
・アンバサダーとは?
・アンバサダーマーケティングのメリット4選
・アンバサダーマーケティングの注意点
・アンバサダーマーケティングを成功させる2つのポイント
この記事では、アンバサダーマーケティングとは何なのか、施策として実施する際のメリットや成功させるポイントについても解説します。アンバサダーマーケティングを自らの事業に取り入れたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
アンバサダーとは?
アンバサダーマーケティングの概要
・アンバサダーとインフルエンサーの違いは?
・アンバサダーマーケティングのメリット4選
質の高いPRを行ってくれるユーザーが確保できる
・低いコストで認知の拡大ができる
・有益なフィードバックを得られる
・広告感が出にくい
アンバサダーとは?
アンバサダーとは、自社の製品や会社の熱狂的なファンのことで、ブログやinstagramといった代表的な各プラットフォームなど様々なSNSを通して積極的に商品をPRしてくれる著名人を指します。そのため、影響力を持った人を起用するよりも、自社に対して愛着がある著名人を起用するのがポイントです。
ここからは、アンバサダーを活用した具体的なマーケティングの概要について解説します。
アンバサダーマーケティングの概要
アンバサダーマーケティングでは、自社の商品や会社のファンを起用するため、高い熱量でPRしてくれます。そのため、質が高く口コミが広がりやすいのが特徴です。質の高い口コミが広がっていくと、見込み客に商品購入や宣伝といった具体的な行動を起こさせます。
このように、発信力を持った熱狂的なファンがPRすることで良い口コミが広がり、実際に行動に移させて購入させるのがアンバサダーマーケティングの概要です。
アンバサダーとインフルエンサーの違いは?
アンバサダーと似た言葉として、インフルエンサーがあります。どちらも影響力を持った人間という意味では同じですが、マーケティング手法になると全くの別物です。
アンバサダーマーケティングは、より質の高い口コミを拡大させることに重きを置いていますが、インフルエンサーマーケティングは認知の拡大やブランド力を向上させることが目的です。そのため、インフルエンサーマーケティングで起用するインフルエンサーは、会社や商品のファンであるかどうかよりも、影響力の大きさを軸に選びます。
一般的に、アンバサダーマーケティングは質の高い顧客の開拓に適しており、インフルエンサーマーケティングは新規顧客の開拓に適しているという違いがあります。
アンバサダーマーケティングのメリット4選
アンバサダーマーケティングには主に4つのメリットがあります。メリットを理解することで、多くの企業がアンバサダーマーケティングを活用している理由が理解できるので、しっかり把握しておきましょう。
質の高いPRを行ってくれるユーザーが確保できる
熱量の高いアンバサダーを起用することで、質の高いPRが中長期的に続きます。また、それと同調して熱量が高いファンユーザーも、ハッシュタグをつけてSNSを発信する効果が見込めます。
このような温度感の高い情報発信は、今まで企業がPRしても届かなかった新しいユーザーの目に届くようになります。そして、また新たな質の高いファンが誕生していき、温度感の高いPRを行ってくれるユーザーが確保されるといった良いサイクルが生まれていきます。
低いコストで認知の拡大ができる
アンバサダーマーケティングは、実はコストがあまりかからないという魅力があります。一般的にインフルエンサーマーケティングは、「企業が設定するフォロワー単価×フォロワーの数」によって決まるため、平均費用は数十万から数百万円程度です。
しかし、アンバサダーマーケティングは基本的に、自社製品を無料プレゼントしたりイベントに招待したりなど、施策を実行するにあたって多額の費用がかかることはあまりありません。低コストで実施が可能ですが、PRの質の高さを保ち続けることができれば、数万人のファンが獲得できる可能性があります。
そのため、効果面で見るとインフルエンサーマーケティングと比べても遜色なく、費用は10分の1程度で済むことが多いため、費用対効果が高い施策と言えます。
有益なフィードバックを得られる
アンバサダーは熱狂的なファンでもあるので、常にユーザー目線の意見を発信してくれます。また、熱狂的なファンが多ければ商品アンケートやモニターも募りやすく、真剣に良い商品、良い会社にするためのフィードバックも得られるでしょう。
これは、会社として商品・サービスを提供する立場では気づかないことを教えてくれるというメリットになります。多くの企業が、無料やクーポンなどのメリットを提示してまでお客様からのフィードバックを得ていることを考えると、非常に価値が高い事だと言えるでしょう。
広告感が出にくい
アンバサダーマーケティングでは、広告感が出にくいというメリットがあります。特に現代人は常に広告を見て「押し売りされている感」を常に感じているため、広告に対して嫌悪感がある人も少なくありません。
ですが、アンバサダーマーケティングでは企業に言わされている感が少なく、個人的に「商品が良い」ということを伝えている口コミと認識されます。そのため、見ている人から嫌悪感を抱かれにくいのです。
他の広告では、多くの人は広告感を感じて閲覧しないことが多いですが、アンバサダーマーケティングでは目を止めて、口コミを読み込む割合が明らかに高いため、広告の効果も高くなります。