PEラインはフィネスの釣りとして、0.2号が最細号数としてこれまでもあった。しかし最近では0.15号があったり、もっと攻めた0.1号も見られるようになってきた。新しいもの好きの筆者として放っておけない。考えられる限り最細の0.1号を使ってみて、それが釣りに何をもたらすのか、私の実釣から述べたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
禁断のPEライン0.1号以下
最初にそんなことを言っておいて何だが、PEラインには以前から0.1号世界があるのは知っていた。ワカサギ用に0.06号がある。実はそれをアジングに使っていたアジングアングラーと出会ったこともあり、少し投げさせてもらった。キンキンのライン感度だった。そこからすぐエステルの0.2号に戻ったときには、えらく自分のラインがもぞっと思えたものだ。
とはいえフィネスの実釣レベルとなると、やはり0.2号までが最細だろう。
が、いつかつりニュースの記事で、比重1.0の極細ラインがあることを知った。ここから私の懊悩が始まる。実は私はライトゲームの釣り始め、0.2号でかなり嫌な思いをしたことがあるのだ。立ち上がるたびに堤防に擦って切れたり。エアノットしたり。けれど今は多少実力も上がった。0.1号、チャレンジしてみるか。ちょうどPEの浮力にいい加減閉口していたところでもあるのだ。
![超極細PEライン【0.1号の実用性とは?】 使用するなら3年目以降に](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/12/caa7ccefe5efb440200c645d0e7f2a8d.jpg)
結論を言うと、禁断のPEライン0.1号だが、満足している。エステルと違ってバックラッシュのリスクも低いし、メンディングにもそんなに気を遣わなくても、その細さゆえか水なじみがよく、扱いやすい。もしかすると、ラインそのものの質が、数年前と比べて今は上がっているのかもしれない。
0.3号と0.1号はどう違う?
私がライトゲームで安パイと思うのはPEライン0.3号だ。これで釣れ渋る感じもしないし、ライトブリームとLTシーバスのメインラインとしても最高の号数だと思う。要するに汎用性が高いのだ。しかし汎用性が高いということは、そのまま、専用性が低いのだともいえる。
![超極細PEライン【0.1号の実用性とは?】 使用するなら3年目以降に](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/12/75270ecd02707b596db7d3b2d05ca832.jpg)
ここでは以前の最細号数といえた0.2号の話はすっとばそう(今はその号数も使っていないので)。0.1号だ。ラインの細さで言うと。もう目に見えてわかるほど細い。そして浮力が1.0と、通常0.98といわれるPEラインと比べると、実釣にいくとわかるが、しっかりと高い。0.02の違いがここまで大きいとは、想定外だった。
このラインを使用して3釣行ほどで、メバルは明らかに反応が変わった。以前までは0.25号のエステルラインを使っていたのだが、「もしかしてラインが見られているのかな」と思うことがあったのだ。メバルなんて特に目が発達した魚だし、これが珍論だとは言えまい。
専用性では明らかに0.3号に勝る。ここまで0.1号が別世界とは思わなかった。