出版流通大手の日販とトーハンが、2022年の年間ベストセラー(集計期間は21年11月22日~22年11月21日)を発表しました。(注:調査主体によってランキングはかなり異なります)
出版取り次ぎ大手の日本出版販売(日販)とトーハンは1日、2022年の年間ベストセラー総合1位を和田秀樹著「80歳の壁」(幻冬舎)と発表しました。3月に発売され、累計発行部数は53万5000部に達している。EF306ph6A
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) November 30, 2022
年間総合1位は、日販、トーハンともに和田秀樹氏の『80歳の壁』(幻冬舎)です。累計で53万5000部にも達しているそうです。和田氏は『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)を7位にもランクインさせ、もはや国民的作家と言ってもいいのではないでしょうか。専門の精神医療から脳科学、受験産業といった世の中のニーズを的確にとらえ続ける和田氏のマーケティングセンスには驚かされます。
【重版情報】和田秀樹さん『80歳の壁』26刷です。2022年 年間ベストセラー総合第1位!(日販、トーハン調べ)今年一番、読まれた本。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。寿命を伸ばす「正解」を教えます! pic.twitter.com/KB0O8kt56t
— 幻冬舎新書 (@gentoshas) December 5, 2022
第2位(以下、日販によるランキング)は、2021年の年間ベストセラーでは第1位を獲得した永松茂久氏による『人は話し方が9割』(すばる舎)で、続編『人は聞き方が9割』も合わせ、さらに売り上げを伸ばしました。これだけ読まれれば少しは職場がよくなりそうですが、そういった話はあまり聞きません。
第3位の厚切りジェイソン氏の『ジェイソン流お金の増やし方』(ぴあ)や、9位の両@リベ大学長氏による『本当の自由を手に入れる お金の大学』(朝日新聞出版)など、お金をライトに書いた書籍が上位にランクインし、世相を表しているように見えます。
書籍「お金の大学」が、2022年のベストセラーランキングで、オリコン3位、日販9位にランクインしたでー!
発売から2年以上経ってるのに売れ続けてるみたいや😊
これからも、みんなの生活に役立つお金の情報発信を続けていくわな😊
みんなありがとー!! pic.twitter.com/IuPuQYmgWG
— 両🦁自由に生きるための知恵を配信中 – リベ大学長 (@freelife_blog) December 1, 2022
4位は、F氏による『20代で得た知見』(KADOKAWA)で、2020年の出版ですが、エッセイというかポエムというか自己啓発というか、独特の文体で読者を鼓舞する作品です。漠然とした不安感や焦燥感を捉え、時代の空気を表している作品が好評を博しています。