黒坂岳央です。
時折、暇を得たタイミングで中国人が書き込むサイトを翻訳ソフトを使って読んでいる。そこには日本に対する中国人の意見が書き込まれていることもあるのだが、日本人である自分が驚かされるほど、彼らは正確かつ冷静に日本を理解していると感じさせられることがある。
以下は実際に中国人による書き込みの中で、「日本人と中国人の違い」について筆者が要約したものである。

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在日4年目の中国人による日本人と中国人の違い
在日4年目の中国人が考える、「日本人と中国人の違い」を取り上げる。
まずは距離感。中国人は情熱的で気が合うと、初対面でもすぐに距離が縮まり親密になる。困っている人がいると、手を差し伸べる親切な人も多い。その一方で、日本人は何回も交流を経なければ、なかなか親密な距離が縮まらない。パーソナルスペースをしっかりと確保し、少しでも足が踏み込まれると明らかに気を悪くする人の割合は多い。
東京では道を尋ねても返事すらせず、道案内をしてくれても口頭で手早く終わり冷たさを感じることがある。でも、これは悪口ではない。日本人は本当に親密になったらとことん親切だ。あくまで初対面での距離を縮める速度に国民性の違いがあるという話にすぎない。
次に礼儀の違い。日本人は礼儀正しく、それが街や人間関係のマナーに現れており、多くの中国人が尊敬し学ぶべき点が多いと感じている。その一方で「あまりにも礼儀に厳しすぎる」と感じることもある。たとえば飲み会や、ビジネスマナーについては厳しいと感じるだけでなく、まったく意味が理解できず「なぜこれがマナーなのか?」と思うことも多い。
そして政治への関心度。中国は政治に関心が高い人が多く、選挙や領土問題など多くの人が意見を持ち議論を好む。その一方で、日本人の一般の人達の多くは政治に関心がない人が多い。これは自国の政治に対して「どうせ変わらない」と諦めが無関心という態度に現れている人と、特段騒ぎ立てるほど問題を感じていないから関心を持てない人にわかれる。いずれにせよ、中国人の方が政治には熱心で日本人はそうではないと感じられる。
最後に本音。日本人から本音を引き出すのは本当に難しい。中国人は親密になればすぐに本音を言い合うが、日本人は口では本音と言いながらその本心は決して誰にも晒されることはない。日本人は一体、いつ誰に本音をいうのだろうか?