- 時間や約束を守る
時間や約束を守る重要性は、子供でも知っている。だが、それを実践できる大人は意外なほどいない。
オンライン会議の約束をしても5分遅刻したり、端から行く気ゼロなのに「飲みにいきましょう」と軽々しく言う人がいる。本人は小さなことだと思っていても、小さな時間や約束を反故にする人に大きなことは任せられないというのは当たり前だろうと思う。
筆者が尊敬するビジネスマンがいるのだが、彼と話をする時は毎回1秒の狂いもなく約束の時間ぴったりにかけてくるので驚かされる。時間について突っ込んで聞いたところ、やはり電波時計を見ながら時間ぴったりにかけるようにしているのだといっていた。守るのは時間だけでなくどんな小さな口約束でも律儀にキッチリ守るので、信用というのはこういう小さな積み重ねで成り立っているのだと思わされた。
それ以降、自分も真似をして通話をする時は1秒でも絶対に遅れないようにしている。外で人と待ち合わせをする時は、事前にストリートビューで周囲の映像を確認した上、到着時間に余裕を持って待たせないように気をつけて意識している。自分から、「今度食事でもいきましょう」という話をする機会がある時は、具体的な日程まで提示するようにしている。
本人は小さいことだと思っていても、相手側は大きく感じること。それが時間や約束を守ることだろう。
- 熱意ではなく実績を語る
信用できない人は、やたらと熱意とかやる気ばかりを語ると感じる。「今回こそ本気でやります!」みたいに鼻息荒く語られても、自分はそういう人は信用できないと感じてしまう。なぜなら、年齢的にある程度のビジネス経験が蓄積している人であれば、やる気ではなく実績で語るべきだと知っているからだ。
実績こそが、過去の自分の行動の履歴書である。熱意が実績より先に来るということは、過去の自分の行動で示せるものが何もないということと同義である。過去に何もしていない人が、これから先の未来に期待できるとは思えない。まだ実績や経験が浅い20代前半の若手ならそれでもいいが、30歳、40歳を超えて熱意ばかりで具体性にかける話に走る人は、あまり信用できないのではないだろうか。
だから仕事をする上では熱意はさておき、とにかく相手の信用を勝ち取れるような実績をたくさん積み重ねることに注力するべきだと思っている。できる人はあれこれ熱弁を振るって自分がいかに優秀かを騒ぎ立てることはしない。黙っていても、過去の物言わぬ実績が信用を語ってくれるだろう。
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以上が筆者が個人的に考える圧倒的に信用できる人の特徴である。どれもこれも当たり前の話ばかりで、「何も目新しい話ではなかった」と感じる人も多いはずだ。しかし、これらの当たり前のことをバカにせずどれだけ忙しく、ピンチな時でも確実に遂行できる人は少ないからこそ信用されるのだと思う。信用とは安定性から来る。気が向いた時、余裕な時だけできる、というのでは相手から信用はされることはないのだ。
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ビジネス
2022/12/12
自分が考える「圧倒的に信用できる人の特徴」
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