モズに関する言葉

百舌鳥は3文字なのに・・・、読み方はなぜ「モズ」と2音なの?
(画像=『FUNDO』より 引用)

モズに関する言葉はいくつかあるのですが、それらはモズの習性や生態にちなんでいるものとなっています。

百舌のはやにえ

モズはその気性の荒さと狩りの恐ろしさから、江戸時代には「モズタカ」と呼ばれていたそうです。
捕獲した獲物を枝などに突き刺したり、挟んだりする習性は、「モズのはやにえ」と呼ばれるようになりました。
この行動はモズを代表する特徴と言っても過言ではありません。

では、わざわざ捕まえた獲物をなぜ串刺しにしておくのか。
これには諸説あるのですが、食糧を保管しているという説や狩猟本能という説や、縄張りを主張しているという説などがあります。
ただし、すぐに食べてしまうこともあることから、保存しているのではなく獲物を裂いたり固定することで食べやすくしているという説もあります。

近年では繁殖に向けて鳴き声の質を高め、より多くの栄養を摂取するために大量の餌を蓄えているという説が有力のようです。

百舌の高鳴き

縄張りに部外者が侵入した際に、警告として鳴くことを「モズの高鳴き」と呼びます。

モズは縄張りを1羽ごとに持っていて、同じモズ同士で縄張り争いをします。
その際に出す声が非常に高い音であるため、高鳴きと呼ばれています。

秋に甲高い声で「キィーキィー」鳴くのが一般的で、その縄張り争いにより獲得した場所を守りながら冬を越す習性があります。

ちなみに「百舌の高鳴き75日」といって、モズが高鳴きをはじめて75日ほど経つと霜が降る、という天気に関することわざもあります。
昔の人は、モズの鳴き声から農作業などの時期を判断していたこともあったようです。

百舌の草潜

これはもともと勘違いされていたモズの生態なのですが、「モズの草潜」という言葉があります。

古くから春になると姿を見せなくなるモズは、草の中に潜り込んでいると考えられていました。
このことから春になってモズがいなくなった様子を「百舌の草潜」と呼んだそうです。

とはいえ、実際にモズは草むらの中などに潜んでいたわけではないので、勘違いから生まれた言葉となります。

百舌勘定

人に奢らせて自分は1円も払わないことを表現する「モズ勘定」という言葉があります。
これは、ある昔話に由来して生まれた言葉です。


あるとき、ハトとシギ、モズで15文ほどの飲食をしました。
この時モズは、ハトに8文、シギに7文出させ、自分は一文も払わずに勘定を済ませてしまいました。

この昔話から、自分の財布からはお金を出さずに他人に支払いをさせようとする人、という意味で「百舌勘定」という言葉が生まれたとされています。

鵙日和

モズの鳴き声が引き締まるように、澄んだ秋の日ことを「モズ日和」と言います。
この場合は、「百舌」や「百舌鳥」ではなく、単漢字の「鵙」を使うのが一般的のようです。

まとめ

モズという鳥は、3文字の漢字で「百舌鳥」と書きます。
もともとは「百舌」と2文字で2音だったのですが、これだけだと鳥であることが分からないので、「百舌鳥」と表記するようになったと考えられています。

提供元・FUNDO

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