次に、今回12月に取得したデータで作成したグラフBを見てみます。

グラフB

2つのグラフを比較しますと、2022年2月を除くとほぼ同じです。過少死亡数をすべてゼロとしたのにも係わらず、グラフがほぼ同じになるということは、次のような計算式の変更をしたと推測されます。

[新しい超過死亡数]=[以前の超過死亡数]-[以前の過少死亡数] [新しい過少死亡数]=ゼロ

この式は、私が過去に何度も主張した次の式と同じものです。

[正味の超過死亡数]=[超過死亡数]-[過少死亡数]

つまり今回の変更は、私の主張が正しかったことを感染研が暗に認めたことを意味していると、私は考えます。感染研は外部の人間に指摘された間違いを認めたくなかったので、公式には認めずグラフ内部の計算式をこっそりと変更したのだと推測されます。

計算式の変更は感染研の特権なのかもしれませんが、「なぜ過少死亡数はずっとゼロなのですか?」という質問がきたら、感染研はいったいどのように返答するつもりなのでしょうか?

【補足】 今回の論考は、私の過去の論考を読んでいない人には分かりにくいかもしれません。意味がよくわからないと感じた人は、私の過去の論考をよんでみてください。

【過去の論考一覧】 ・超過死亡と接種後死亡について再び考察(前編) ・超過死亡と接種後死亡について再び考察(中編) ・超過死亡と接種後死亡について再び考察(後編) ・しれっと変更された厚労省アドバイザリーボードの超過死亡データ ・迷走する感染研の超過死亡 ・迷走する感染研の超過死亡(続編)