
国立感染症研究所厚生労働省HPより
超過死亡に関する論考が多数発表され話題となっています。感染研で8月の超過死亡数が公表されましたので、私も超過死亡に関する論考の準備を始めました。
(以前の記事:「迷走する感染研の超過死亡」「迷走する感染研の超過死亡(続編)」)
データ分析をしていたところ、超過死亡のグラフの計算式が更に変更されていることに気づきました。今回の変更は、予想の斜め上を行くような変更であり、少々驚きました。
今回の変更は、累積のグラフにおいて行われています。まず、月別に集計した表をご覧ください。
2022年の過少死亡数の上限値、下限値がすべてゼロです。明らかに不自然です。表にはありませんが、2021年の過少死亡数の下限値もすべてゼロ、上限値は1、3、10、12月のみがプラスであり、こちらも不自然です。
次に、7月に取得したデータで作成したグラフAを見てみます。この時点では、過少死亡数はゼロではありませんでした。グラフの超過死亡数は、累積の超過死亡数より過少死亡数を引いた数値です。なお、詳細なグラフの作成方法については、過去の論考を参照してください。

グラフA