風見鶏と呼ばれる人はどんな人?

風見鶏は風向計だけではなく、どっちつかずで人の意見にばかり従っている人のことを比喩する言葉としても使われています。
ここからは、人物評に用いられる「風見鶏」という語句について見ていきましょう。
主体性が無い人を指す「風見鶏」
風見鶏という言葉は主体性がない人を指す言葉です。
自分の意見がなく、その時々の周囲の状況に合わせて優勢な意見など都合のよい立ち位置に移動する人のことを指します。
自分にとって有利となる選択ばかりしますが、結局は自分の意見がないために信用されることはなく、不利な状況に追い込まれることもあります。
そのため皮肉を込められて「風見鶏」と揶揄される表現となることもあります。
旧来の意味の「風見鶏」
もともと、風見鶏という言葉は風に向かって雄々しく立つという肯定的な意味で用いられていたそうです。
逆風でも姿勢を変えない、不屈な人というと現在の意味とは真逆になりますね。
意味合いが変化したのは政治家への言葉
ではなぜ、意味合いが変化してしまったのかというと、そこには政治家へ放たれた言葉が関係しているとされています。
それは戦後の日本政界でのこと。
ある時、当時の総理大臣である中曽根康弘に対し「風向き次第で態度がすぐ変わる風見鶏」という揶揄がされました。
そこから日和見主義というような意味合いを持つようになってしまったとされています。
立場や状況によって態度がすぐ変わる、と政治家を批判した際に「風見鶏」と呼んだため、大きく意味が変わってしまったのです。
風見鶏の類義語

自分の意見ではなく、都合のいい意見になびくことを指す風見鶏という言葉は、どのような言葉に置き換えることができるでしょうか。
風見鶏の類義語①:日和見
「日和見」は、文字通りに見ると、天気模様をうかがうことを指します。
意味としては、自分の立場がよくなるように形勢をうかがうというものがあります。
また、日和見には物事の成り行きをうかがって去就を決しないことも意味します。
風見鶏の類義語②:右顧左眄(うこさべん)
「右顧左眄」とは、周囲の状況ばかり気にしていて、自分の態度をなかなか決断しないでいることを指す四字熟語です。
要は、人の意見ばかり気にかけていることを指す言葉です。
同じ四字熟語では「付和雷同」に意味が似ていますね。
ただし付和雷同は、人の意見に同調するという意味合いが強いため、ただ周囲の機嫌をうかがっている右顧左眄とは少しニュアンスが異なっています。
風見鶏の類義語③:ご都合主義
「ご都合主義」は、言動や行動、意見や主張に一貫性がなく、当人やその場の都合によって流されてしまうことを指しています。
近年では映画などの創作物において、主人公が都合よく苦境を打開していく際に用いられることも多い言葉ですね。
風見鶏の類義語④:長いものに巻かれる
「長いものに巻かれる」は、他人の意向を気にしてそれに左右されてしまうことを意味します。
似たような言葉であらゆる人の顔色をうかがい、誰の意見にでも従う様子を指す「八方美人」があります。
しかし、「長いものに巻かれる」はより強者の意見に従うという意味合いが強い言葉として用いられる言葉となります。
まとめ
風見鶏は、天気を見る際に風向きなどを知るための道具です。
キリスト教の中では魔除けとしての意味も込めて屋根などに設置されることがあります。
そんな風見鶏は、風によって向く方角がすぐ変わってしまうところから、自分の意見がなく、人に合わせてばかりの人を例えて表現される言葉としても用いられています。
ただし、もともとは風に向かって雄々しく立つという意味だったんだとか。
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