今や重曹水と言えば、いろんな掃除に大活躍のおたすけアイテム。その効果が抜群なことは知られていますが、油汚れにも強いのはご存知でしょうか?しつこくまとわりついた油汚れはお掃除するのもやっかいです。今回は、油汚れにも効く重曹水の作り方や使用方法をご紹介いたします。

目次
重曹水は油汚れを落とす万能洗剤
簡単!重曹水スプレーの作り方

重曹水は油汚れを落とす万能洗剤

目をつぶっていた油汚れには重曹水

【油汚れに効く!】重曹水の作り方と使用方法をご紹介!注意点も要チェック!
(画像=Photo byblickpixel、『暮らし〜の』より引用)

毎日必ず使うキッチン。シンクまわりはマメに掃除しても、油汚れの多いコンロや換気扇などは、ついつい目をつぶってしまいませんか?とくに換気扇などの視野に入りにくいところは、いつの間にか油がべっとり。気づいたときには、かなり本腰を入れて掃除しなければいけません。

こんなときこそ、重曹水を作って頑固な油汚れをスッキリピカピカにしませんか。

用途に応じたタイプの洗剤を選びましょう

汚れには、「酸性」「アルカリ性」があり、油を使うキッチン汚れは「酸性」、お風呂場・洗面所の水アカは「アルカリ性」に属します。掃除をするなら「中和=乳化」させないと汚れは落ちません。なので酸性汚れのキッチンクリーナーはアルカリ性の”重曹水”が最適です。

なかなか汚れが落ちないと感じたら、用途に応じた洗剤のタイプか確認しましょう。ちなみに、水アカなどのアルカリ性汚れには、酸性のクエン酸で中和できます。

重曹は3種の使用方法で分かれる

マルチ洗剤の用途をはたす重曹。その成分は炭酸水素ナトリウム、いわゆる”タンサン”と言えばなるほどって思いますよね。厳しい製造工程で管理をされ純度が高い「医薬用」「食品用」とそれ以外の「工業用」に分かれています。

価格も、医薬用>食品用>工業用右下がりの順番です。主に、医薬品は胃薬などに使われ、食品はベーキングパウダーやあく抜きに使われ、掃除用とあるのが工業用の重曹になっています。

用途は研磨剤の役目や消臭効果もあり

重曹は、酸性を中和させるだけではなく、細かい粒の粒子は、研磨剤の役目も持っています。重曹水ではなく、粉やペーストにして利用するとまるでクレンザーのようです。

ほかの用途も、酸性から発するいやな臭いを消す働きもあるので、重曹をそのまま下駄箱に置いたり、生ごみ入れにかけたり、簡単な消臭剤として多方面で活躍します。いまや生活の便利アイテムとして人気が高いのもうなずけますね。

ベビーにもペットにも優しい重曹水クリーナー

工業用の重曹は掃除用に改良されている場合もあり、食用に使うのは避けましょう。ですが、自然素材で価格も手ごろ、掃除用にはおすすめです。小さなお子さんがいる場合、いろんなものを触った手を口に入れてしまいます。ペットを飼ってても同様です。

合成のクリーナーは便利ですが、自然派で体に優しい重曹水クリーナーなら、お子様やペットにも安心ではないでしょうか。

簡単!重曹水スプレーの作り方

とっても簡単!基本の重曹水マルチスプレーの作り方

それでは、さっそく重曹水スプレーを作りましょう。基本の割合は水100mlに重曹小さじ1。水だと溶けにくく、40℃程度のぬるま湯がいいでしょう。スプレーの穴に粉がつまりやすいので、溶けない粉はシャカシャカ振って溶かしてください。基本の濃度の「重曹水マルチクリーンスプレー」これで出来上がり、簡単ですよね。

おしゃれなボトルを100均で購入し、重曹水・クエン酸水などと用途で使い分けると掃除も楽しいですね。

沸騰すると重曹水のクリーン効果アップ

重曹水を沸騰させると中和効果がアップします。濃度をあげる目的ではありませんが、熱を加えることによって、アルカリ性の数値pHが高くなり、取りにくい汚れも中和しやすくなるためです。汚れがひどく落ちにくいと感じたら、重曹水を沸騰させて使ってみるとよいでしょう。

温度が高くなると重曹水は汚れを落としやすいですが、注意点として、やけどにはくれぐれも気を付けてください。